ニノバースデーのお話し | ニノのこと♡少し韓国♡妄想小説♡日々の出来事を綴ったブログ

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カーテンから眩しい光が入る。


ん~っっ眩しいな。


時計を見るとお昼を過ぎていた。


休みだからって寝すぎたな(笑)


ニノはベッドから体を起こした。


伸びをしながらリビングへ向かうとテーブルの上のスマホが鳴った。



「もしもし?」


「あっ、ニノ?」


「どうしたの?相葉さん。」


「今日、家にいる?」


「ん?いるけど・・・なに?」


「うん、ちょっとね。」それだけ言うと電話は切れてしまった。


なんなんだ・・・


しばらくするとインターフォンが鳴った。



「どうぞ」と部屋へと通すと大きな花束を持っている。


「どうしたの?それに花束??」


「誕生日おめでと。ニノ。自分の誕生日忘れちゃったの?」そう言って黄色いバラの花束をニノの目の前に差し出した。


「あっ、そっか・・・すっかり忘れてた」


「お祝いしたくてさ。花束、どう?たまにはよくない?」


「まぁ、いいですけど、花束?男に?」


「他に思いつかなくて。気持ちが大事でしょ。」


「そうだけど。まぁ相葉さんらしいか。ふふふ」


その時またインターフォンが鳴った。


出ると大野だった。


「よっ!」そう言ってドアが開くなり部屋へと入って来てリビングへ行ってしまった。


「ちょっと大野さん、いきなり何なの?」


「うふふ、まぁいいじゃん。それよりニノ、ちょっと」と手招きしてニノを近くに呼んだ。


「なんですか?」めんどくさそうに大野のそばまで行くといきなり抱きしめられた。

「ちょっと、大野さん?」


「リーダー?何してんの?」


「前から言おうと思ってたんだけど・・・」


「えっ?なんですか?」抱きしめられたニノが聞いた。


「・・・にのちゃん、大好き♡」


「はっ?」


大野はそれだけ言うとニノから体を離した。


「大野さん、お酒臭いですよ。飲んでるんですか?」


「うん。ちょっとね。友達と飲んでて今日は誕生日だって気付いて急いで来たの。んふふ。」と、大野は鼻をすすった。



「リーダー昼間から飲んでたの?」
相葉が呆れ顔で言った。


「今日は休みだし、お昼から軽くね。」
と大野は、はにかんだ。


「で、いきなり来たわけですか?」


「いいじゃん、好きなんだから。ねっ?」大野はもう一度ニノに抱きついた。


「ちょっと酒臭い、軽く飲んだわりにはだいぶ酔ってません?」


「ん?そんな事ないよ~」そう言って大野は寝室のドアを開けて入って行った。


「ちょっと、大野さんそこ寝室。」
ニノが見に行くとベッドですでに眠っていた。



「もう、なんなの?急に来て勝手に寝ちゃって。」


「リーダー完全に眠りに落ちたよ。ニノどうするの?」相葉も寝室に覗きに来て言った。


「もういいよ、このまま寝かせといて。」ニノは仕方ないといった表情で相葉を見た。


「そう?大丈夫?じゃあ、俺、これからロケあるから帰るけど。花はちゃんと飾ってよ。」
そう言って帰ってしまった。



「ちょっと、相葉さん。もう本当に困った人達だな~」


花束困るんだけどな・・・花瓶ないし。


そんな事を思いながらもらった花束を見ていると花束の中に何か入っているのに気付いた。


カードと何かの箱だった。

《誕生日おめでとう。前にニノがやってみたいって言ってたゲーム。良かったらやってみて。》

箱にはゲームソフトが入っていた。

あっ、これ、もう同じの持ってるし(笑)

相葉さんらしいな。ふふふ


それより、あの寝てる人どうしますかね・・・


ニノは、ベッドに寝てる大野のそばに行った。


よく寝てる。


ニノは、大野の寝顔をジッと見つめた。


よく見たら、まつ毛も意外と長いのな。


綺麗な顔だな。


手も綺麗だし。俺の小さい手とは違って長い指先。


ニノはそっと大野の手を触った。


それから、頬にそっと触る。


大野さん、俺も好きですよ。


ふふふ、よく見たら寝顔は可愛いな。


わざわざ誕生日に来てくれてありがとう。


ニノも大野の隣に横になって眠ってしまった。




しばらくして、インターフォンが鳴ったが二人ともよく眠っていてインターフォンに気付かない。


「ニノいないのかなぁ。今日は休みだって言ってたのに。」

櫻井はドアの前で頭を掻いた。

もう一度インターフォンを鳴らすが物音ひとつしない。

櫻井はドアをそっと開けてみた。

あっ、開いた!!

物騒だな、鍵もかけずに。

ブツブツ言いながらそっと部屋と入った。

リビングへ入っても誰もいない。

留守?鍵もかけずに出掛けたのかよ。

その時、寝室のドアが少し開いているのに気付いた。

もしかして、まだ寝てる?


櫻井は、そーっと覗き込んだ。


えっ?!嘘だろ?


櫻井は頭を殴られたぐらいの衝撃を受けた。


智くん?!

よく見るとニノも隣で寝ていた。


えっ?!えっ?!どういう事?


落ち着いて考えろ。落ち着いて・・・


ダメだ・・・


落ち着かない。


櫻井は、持っていたケーキの箱を落としてしまった。


か、帰ろう。

とりあえず帰ろう。邪魔しちゃ悪いし。

櫻井はそっと部屋から出た。



部屋から出た櫻井は、呼吸を落ち着かせて考えた。


あの二人、そうなのか、そうなのか・・・?!


ニノの誕生日に一緒に寝てる。


同じベッドで。


櫻井は勘違いしたまま自宅へと車を走らせた。




ん?何か物音がしなかった?


ニノはふっと目が覚めて、ベッドから起き上がった。


大野は相変わらずよく眠っている。



あれ?なんだろ?あの箱。


寝室の入り口にケーキの箱が落ちていた。


えっ?!なんでこんな所に?誰か来たのかな?


箱をよく見るとカードが付いていた。


《ニノ、誕生日おめでとう。いつまでも、そのままのニノでね。櫻井翔》

簡単なメッセージだった。

翔ちゃん、来たんだ。

でも、中のケーキはぐしゃぐしゃに崩れていた。

なんでケーキが崩れてるんだ?



あっ!!


ベッドで寝ている、大野を見てニノはピンときた。


翔ちゃん、勘違いしたな。


ニノは頭を抱えた。


もう、大野さんがこんな所で酔って寝ちゃうから。


ニノは、ケーキの箱をリビングのテーブルに置き、ソファーに座ると櫻井へ電話をかけた。


「もしもし、翔ちゃん?」


「うん。ニノ?」


「翔ちゃん来たんですよね?なんで帰っちゃったんですか?起こしてくれたら良かったのに。ケーキ。崩れちゃってますよ。」


「ごめん、よく寝てたし、・・・邪魔しちゃ悪いかなと、、※※〇*△・・・」櫻井は何やらゴニョゴニョ言っていて聞き取れない。



ニノは可笑しくてニヤニヤしながら言った。

「うふふ、翔ちゃん勘違いしました?」  
 

「勘違いって言うか・・・」


「大野さんは、取りませんよ。翔ちゃん。安心して下さいよ。」


「ニノも勘違いだよ。俺はニノが好きだからね。」


「えっ?俺?うふふ。でもね、大野さんに好きだって言われましたからね。」  
ニノは意味深に言った。


「えっ?智くんが?」


「うふふ。翔ちゃん動揺してます?」
 

「えっ?嘘なの?」


「どうかな?」


「ちょっとニノ?」


「ふふ…」


しばらく沈黙の後、櫻井が言った。


「ニノ?これからもそのままのニノでいてよ。誕生日おめでとう。」


「ありがと。翔ちゃん。」


電話を切ったあと、ニノはまだ寝てる大野の所に行った。


「大野さん。まだ寝てるんですか?」
 

「ん?ニノ?」


「起きました?」


「あれ?俺寝ちゃってたんだ。ごめん。」      


「大丈夫ですよ。」


「あれ?なんで来たんだっけ?」


「もう、酔っ払いすぎですよ。忘れちゃったんですか?」


「あっ、そうだった!ニノ。誕生日おめでとう。」大野がベッドから起き上がってフニャと笑った。


「ありがと。」ニノは微笑んだ。


その時、ニノのスマホには松潤からの誕生日メッセージも届いていた。




ふふふ、みんなのおかげで素敵な誕生日になりましたよ。


俺はね、メンバーみんなを愛してるんですよ。


大野が帰ったあと、窓の外を見ながらそうつぶやいた。



終わり