初めて眠剤を
いわゆるベンゾジアゼピンを飲んだときの感覚は
今でも覚えている
なんというか、ほろ酔いに似たホワンとした心地よさ
そして朝までぐっすり眠れた感動
こんな薬があったなんて
早く出会いたかったと思ったものだ
眠剤以外にもベンゾジアゼピンは処方されており
それをアルコールで飲むと
最強の自分になれた
多幸感や万能感でいっぱい
それだけ脳神経に無理をさせているということ
当時は分かるはずもなく
「ただただ毎日が幸せだった」
と思っていたのは私だけだったようだ
やがてその反動がやってくるのである