子どもの頃、お友だちの家に遊びに行き
玄関に招かれた瞬間、気付いたものだ
あ!にんじんケーキ、焼いたんだ
でも
にんじんケーキは、一晩おいた方が美味しいの
と、その日にはおやつに出てこなかったっけ
お友だちの家のにんじんケーキが、おやつに出てこなくても、子どものわたしは、ちっともさみしくも残念でもなかった
給食をはじめ、外で出てくる食べ物に慎重だったし、何と言っても、にんじんケーキは、自分のウチのが一番好きだった。いや、一番とか、順位ではなく…母のが、そのもの!だった
母がにんじんケーキを焼いた日は、2階の子ども部屋まで香りが漂ってきて、ウキウキした
ママになって、実家から母のにんじんケーキのレシピをもらい、度々焼いた。主宰するパン教室では、発酵を待つ間のティタイム・メニューながら、大人気メニューになった。そのレシピも、次第にオイルを減らし、スパイスが多種類になり、ライ麦が入り…と、いつしかわたしのオリジナルになった。それでも、子どもたちは
ママのにんじんケーキ最高!
と言う
実は気付いたこと。にんじんケーキは、自分のママが焼くのが、結局一番!ってことなんじゃないかな〜☆
しばらくにんじんが高騰気味で、良くも悪くも、今まで市場に出てこなかったような子もお見かけしたけど…改めて感謝して、焼きたいにんじんケーキ🍰