夕方

職場で仕事中に、次女からの電話。


出たらいきなり大号泣

一生懸命泣きながら話すが
全く聞き取れず


携帯のスピーカーが
ビビビって鳴るくらい
大音量で泣く娘。

落ち着かせて聞くと
こんなことだった。



金曜日、学校を出るとき

友達が上靴を下駄箱に
忘れているのに気づいた娘。

あとでその子と遊ぶ約束を
していたから、その時に
持っていってあげよ、と思って
自分の手提げバッグにしまった。


そして、走って帰る途中に
手提げバッグから
片方だけどこかに落とした。

道の途中でそれに気付き
戻って探したが、無かった。

上靴、無くしたなんて言ったら
絶対嫌われる!と
パニックになり、私に電話。


という具合。


「電話切らないで!!」
「ママ今すぐ帰って来て!!」

というが
まだ終業まで一時間以上ある。

ここで、私が帰らなくても
なんとかなるだろうと判断し
「終わったら急いで帰るから」
と言って切った。

その子のお母さんにすぐ
電話して、事情を話し、
お詫びをして、席についた。

「ちょうど買い換えようと
思ってたところです」って
言ってくれたので、
ちょっとホッとした。


娘は

不安なのか、その後
何度も着信があったが
私は出なかった。


さっきの大号泣を受け
気が気ではないが
目の前の仕事早く終わらせ
定時であがらないと‥




嫌われるかも、という気持ち。

嫌われてはいけない、という
思いこみ。

号泣するほど不安な気持ち。


そんな感性が
もうすでに、

この子には備わっているんだな。

と、色々考えながら
作業をする。


帰ってから、私も
娘が歩いた後を探したが
やっぱり片っ方は見つからず‥


買い換える予定、という
友達のお母さんの言葉を
ありがたく受け、

上靴の弁償というより
お詫びのプレゼントを買う
提案を娘にしたら、
そうする、と言った。


その足で
近くのショッピングモールで
小さなポシェットを買って
渡すことに。


そこでやっと娘は安心したのか
笑顔になった。



友達の忘れ物をと届けたかった

大好きな友達のために、
持っていきたかったという
優しい心があって、


でも無くしてしまった
ショックと

持っていってあげられない
という残念さと

嫌われるかもしれない
という不安と


娘の気持ちが
自分のことのように
グイグイ伝わってくる。



友達が大好きで

「友達のことが大切だからこそ」

嫌われるのが、こわい。



あぁ‥

そんな大切に思ってるんだなぁ

友達のこと。




親である私も

嫌われるのが怖くて
毎日ビクビクしていて

近頃ビクビク緊張してるのも
疲れてしまっていたところ
だった。


大切だからこそ。

嫌われるのが怖い。




てことは

無くすのも、嫌われるのも

大切に思っている証拠。



だからその、大切な気持ちに

◯をつける。



私もわたしに、

「そんなに大切なんだね」って

自分に言ってみた。



そしたらなんか、

怖がる自分も

◯にできた気がしたのでした。



こわくていー
不安でいー
& 迷惑かけていー




神は、うちに二人もいることに

気づいた一件でした(笑)




そして今朝、娘は

昨日用意したプレゼント
をもって

その友達の家に、いつもの
元気な笑顔で、

遊びに出掛けていきましたにへ


めでたし
めでたし。