負け目を潰す | ひきがたりトークショー
ブログの方ではお久しぶりです。お元気でしたか?

ごめん、同窓会には行けません。私は今、イースター島にいます。イースター島のモアイ像とヤシの木をすべて「チョコレイ島のモアイ」にすげ替える仕事をしています。

チョコレイ島のモアイ|バンダイ キャンディ公式サイト https://www.bandai.co.jp/candy/chocomoai/ 








さて、上記のツイートでは僕が7/25の広島百鬼夜行に参加した際に遭遇した盤面を皆さまに紹介し、アンケートを行いました。

500票というのは実に膨大なデータです。ご協力ありがとうございました。


実際の先攻2ターン目、僕はキャバルリー・アーネジェウを召喚してから少し考えました。ラインの黄金を貼られた以上は9割方の確率で武装アルティメットであると結論付け、セットされているバーストに思考を傾けます。

現在の武装アルティメットに採用されている可能性の高いバーストカードを上から箇条書きにすると
・リベリオンネヘジェト
・グランドロー
・イビスバード
・フォートレスネセニ
・フェンリグ
・スコルビウム
・ファラオム
・アレックス
あたりだと思われます。下に行くほど入っている可能性は低くなっています。

自分の残り手札はアルティメット3枚と弱めで、次のターンに引くカードはトトかスポッターシェネウト以外だとたいして動けず、嬉しくありません。


では、この手札から考えられる負け筋をまた箇条書きで洗い出していきます。

・トトを貼られる(自分はトトを引ける見込みが限りなく低いため、相手のリベリオンだけが機能するようになってしまう。敗着濃厚)
・相手が強い(スポッターシェネウト等、アクティブに動ける手札を温存しラインの黄金からスタート、リベリオンかネセニを伏せてアタックを誘っている。敗北)
・優位に立つまで殴らない(ラインの黄金で毎ターンドローされてリソース勝負に持ち込まれる。そもそも優位には立てない。敗着濃厚)
・先にアルティメットを大量展開されエースアークイブでアタックされる(防御マジックを引ける見込みが少ないうえに先に殴られてはダメージレースにも持ち込めない。敗北)

だいたいこんな感じで、もうこの時点でまあまあ負けが見えるんですけどそこは何とか勝ちを拾う姿勢で行きます。


何もせずエンドだと恐らくリソース差が開くだけですね。自分が毎ターン1ドローしかできないのに相手は2ドローしているのでトップ期待値でも負けています。

アーネジェウを召喚してアタックするとダメージレースに挑戦できます。相手のバーストが開かなければ最大アドバンテージを得られますね。リベリオンかネセニが埋まっているとどのみち敗着濃厚なのでラッキーに賭けてしまおうということです。

アーネジェウを召喚してエンドするのはバーストを警戒した動きですね。ラインの黄金のドローを許してしまいますが、最悪アークイブもあるのでいまバーストを踏む必要はないという思考です。


では実際、埋められているバーストの可能性はどんなもんなのでしょうか。

デッキに入っているバーストが上3種(リベリオン、グランドロー、イビスバード)だとしたとき、ラインの黄金とセットなのでリベリオンなら確実に埋めるでしょう。そしてグランドローかイビスバードだと伏せる人と伏せない人が半々ぐらいでしょうか。

つまり50%25%25%で、リベリオンが埋まっているか召喚時効果発揮後バーストが埋まっているかはだいたい半分ぐらいの確率だと見ていいでしょう。







僕が選択したのはアーネジェウを召喚してエンドでした。

1枚ドローは許しましたが、これは1枚の差でトトなりスポッターシェネウトなりを引かれるなら、どうせバースト発動で稼がれた時間を使って引かれるからですね。リベリオンなら致命的だし、召喚時効果発揮後バーストであるならなおさらいつでも割れます。


そして次のターンです。相手がトトもスポッターシェネウトも持っていないことはほぼ確定しました。

オーシンかアーネジェウかイビスバードは持っているのでしょうか。まだ少しわかりませんが、それでアークイブの召喚条件を達成されれば敗北がほぼ確定します。

相手が持ってれば負けということは、特にそこに思考を費やす意味はないということです。自分の行動によって変化する部分がありません。

考える部分はラインの黄金かエースアークイブかの選択となっています。


ラインの黄金を配置してエンドした場合。自分が1ドローするまでに相手は2枚ドローしているわけで、リソース差を埋められはしないものの追いつこうとしているのでまだやりがいが出てきます。ただ次のターンからは毎ターン2ドローvs毎ターン3ドローになってしまうので、長期戦は相変わらず不利です。

ラインの黄金を配置してアタックした場合。ドローを許しませんが、リベリオンかネセニが開けば盤面の優位を渡すことになります。
相手がラインの黄金のドローを嫌ってアタックしてくればこちらもリベリオンを開いて再び盤面優位を取り戻せますが、相手はラインの黄金が2枚あるので長期戦有利と感じてアタックしないのではないでしょうか。アタックされなければリベリオンの壁もあるので次ターン2ドローされることが確定します。
ただ今引きのラインの黄金には少しやりがいを感じるので、相手バーストが召喚時効果発揮後だと見ればアタックするメリットは増えています。

エースアークイブを召喚してアタックした場合。バーストは確実に破棄でき、ドローも許しません。ただこちらの盤面が強い状態でエンドできるわけではなく、アークイブを伴っての殴り返しはまだ怖いままです。


僕の選択はアークイブ召喚アタックでした。

相変わらずリソース合戦は不利なままで先にトトを引かれる可能性が高く、今ドローさせずにマウントを取って短期決戦に持ち込む方法はアークイブアタックしかないという思考です。
除去される可能性も低く、武装アルティメットではトトを伴ったシシャノショドリームぐらいでしか処理できませんが、相手はそのトトを持っていません。
なんなら召喚条件となる武装カードを持っていない可能性も考えられ、その場合殴らずに1ドローさせてしまうのはあまりにも惜しい。


僕はこの試合の勝ち目を「リソース量に差をつけさせない短期決戦」と設定し、エースアークイブでアタックしました。もう途中でスポッターシェネウトを引いても召喚時効果を使わずにアタックする腹積もりでした。


いかがでしたか?
今回はあくまで皆さんに考えてもらうためにアンケートを取り、僕の思考プロセスと皆さんの選択を紹介しました。なので特に正解がこれだとか、多数派の考えが絶対だとか、結果こうなっただとかはありません。

極端な話、あなたが選択肢にない行動を取ったとしても筋の通った説明さえできるならまったく問題はないと思います。

裏目というのはどうしても存在するもので、可能性の高い方を選んだけど実際は確率の低い裏目を踏んでしまったなんてことはザラにあります。そういうときに自分が決めた選択肢が本当に可能性の高いものだったのか再検討してみる分にはいいのではないでしょうか。皆さんの考える機会を提供できたなら幸いです。


もしどうしてもこの試合の結果がどうなったのか知りたいという方はこっそりDMでもしてくださいな(/_;)/~~