今回は角換わりでの先手早繰り銀に後手が腰掛け銀で対抗した形を掘り下げたいと思います

ただし、特に下記のブログが非常によくまとまっていますので、この記事はその補足程度に過ぎません

また、こちらの動画も分かりやすく早繰り銀の大まかな指し方を理解できるためオススメです。(2020年1月26日追記)

というわけでいきなりですが下図からスタート
ここで紹介したブログでは▲3八飛が最善とのことで、私もそう思います

そして、△4四角以下はそちらで勉強して頂きたいと思います

今回私が研究したのは、△7四歩ならどう指すか、ということです
以下
▲26銀△43銀左
まではこう進むところでしょう

△4四角はガッチリ受け止めにいった手でしたが、本譜は軽く受け流しにいった感じです

ここで▲3六飛と悠長なことをしていると
△73桂▲58金右△62金▲35銀
△86歩▲同歩△85歩(失敗図①)
でいけません

受けが難しいので歩を取りこませるしかありませんが、こんな早い段階でへこまされては悪いとしたものでしょう


代えて▲3五銀と先攻しにいく手を今度はみていきます

続く△7三桂には
①▲5八金右
②▲6八金
が考えられます

まずは①▲5八金右から

ここでも後手は△6二金と桂を跳ねる準備をするのが有力です

以下
▲34銀△同銀▲同飛△43金
でどうか

△43金で63金は▲44銀~71角で先手の攻めが刺さります

本譜△43金は前述の▲44銀を消した手

先手は飛車を逃げてるとやはり継ぎ歩攻めがうるさいので▲71銀と猛攻したいのですが、
以下
△81飛▲54飛△同歩▲82銀打
△同飛▲同銀不成△65桂▲71飛
△61銀▲73銀成△77桂成▲同桂
△73金▲同飛成△52銀
で下図

長手数進めましたが、ほぼ一本道です

ここで先手に思わしい手がありません
仮に▲83角としても
△77角成▲同玉△65桂▲68玉
△49飛▲59金引△29飛成
で一手一手の寄りです




戻って②▲68金をみていきましょう

さきほどの▲5八金右の変化の通りに進めますと下の図になります

この時に7七の地点を▲6八金が守っているのが大きいです

これは逆に先手良しです


後手としては▲71銀とされたところで△83飛と浮く手が考えられますが、先手は▲33飛成と強攻していきます

△33同桂は
▲62銀成△同玉▲34歩△同金
▲41角
で攻めが続くので先手良さそうです

△34同金は25桂は▲33歩成と乱せばやはり41角があります


代えて△33同金にも▲41角は有力ですが、今度は目先を変えて▲82角の変化を

ココセですが
△72金▲91角成△71金▲84香
は先手技ありです

後手としては銀を取らないほうがいいですが、飛車を取られると厳しいのに逃げるスペースが狭いのが痛いです


△72金では81飛と受けるのが好手のようですが、
▲62銀成△同玉▲71角打!△同飛
▲同角成△同玉▲51飛△61銀
▲52金△72銀打▲21飛成
で先手良し

2枚の角と飛車の交換で大損ですが、飛車と金一枚で受けを強要して攻撃力を低下させます

そうしておいて悠然と▲21飛成と駒を補充すれば駒損は緩和されますし、後手は2枚の角では上手い攻めがありません

攻めがないので△63角と受けても、
▲61金△同銀▲11竜
と堂々とされて困っています


最初に戻り、△55角と飛び出す変化を

▲46歩は部分的によく見る筋なのですが、
△同歩▲56歩△77角成▲同桂
△47歩成
で急所にと金を作られていけません


代えて▲28角がよさそうです

飛車に2八の地点に戻れば棒銀の好形になるので不満ありません
後手から角交換しなくとも、▲55角~28飛とするだけです

△28同角成▲同飛△55角
は気になる筋ですが、
▲37歩△36歩▲56歩△77角成
▲同桂△37歩成▲同桂△36歩
▲15角
でどうか

▲15角では平凡に▲38歩もあるのでどちらが優るか分かりませんが、激しい変化ではこの端角打ちが凌ぎ筋として多用されるので紹介させて頂きました


個人的にはこれらの変化で先手持ちです

後手に変化の余地はありますが、先手の棒銀が受けにくいのでそれでも苦しいと思います



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