今回はタイトル戦の戦型をみていきたいと思います
対局者が限られているので偏りがあるかもしれませんが、整った環境・長い持ち時間で指される将棋とはどういうものか見てみるのもいいかもと思いました

平成25年度のタイトル戦は45局指され18勝16敗1千日手でした
先手が勝ち越してるとはいえ拮抗してますね

最長手数は王座戦第2局の203手
最短手数は王位戦第4局と棋王戦第2局の78手でした
203手は王座戦史上最長のようですね

戦型を大きく分けると以下の通り
矢倉 13局
横歩取り 8局
角換わり 5局
一手損角換わり 3局
相掛かり 3局
ゴキゲン中飛車 3局

タイトル戦に登場したのは全員居飛車党なので相居飛車が多いのは必然ですね

ゴキゲン中飛車は後手の2勝1敗
後手を持ったのはいずれも渡辺先生でした
王将位防衛を果たした一局もこの戦型でした

相掛かりは先手の1勝2敗
先手は全て棒銀で、相掛かりではこれが定着しつつあります

一手損角換わりは後手の1勝2敗
名局賞の王座戦第4局(指し直し局)もこの戦型でした

角換わりは先手の4勝1敗
ずいぶん偏りがありますね…
棋譜を見ますと先手の攻めに後手がそのまま押しきられる将棋が多かったですね

横歩取りは4勝3敗1千日手
内6局が下図の△84飛、52玉型で、これがすっかり定番となりました
ban.gif
矢倉は先手の6勝7敗
▲46銀・37桂型や脇システム等色々指されていますが、多かったのは下図の△53銀右急戦
6局指され3勝3敗。竜王戦では第3局まで全てこの戦型でした
ban.gif

昨年度のタイトル戦で先手が勝ち越してるのは角換わりの戦績が大きいのではないでしょうか
極端な話をすれば角換わりの将棋を除けば先手の14勝15敗(1千日手)なわけですから

矢倉が多かったH25年度のタイトル戦
さて今年度はどうなるのか、楽しみです


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