今回は戦型を交えてA級順位戦をみていきたいと思います

大まかに居飛車と振り飛車に分けますと以下の通り
相居飛車 30局
居飛車対振り飛車 10局
振り飛車対居飛車 5局

2/3が相居飛車
1/3が対抗形でした
居飛車党が多いとはいえ相振り飛車が1局もなかったのは意外でした

先手振り飛車対後手居飛車は5局指され先手の2勝3敗
内4局は久保九段が先手を持って指しています

久保九段は下図を3局指して2勝1敗と善戦しています
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先手居飛車対後手振り飛車は10局指され先手の6勝4敗

下図の超速対ゴキゲン中飛車は先手の3勝1敗
中飛車が苦戦しているようです
しかし裏をかえせば中飛車を除けば3勝3敗ですので後手振り飛車はまずまずの成績ではないでしょうか
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相居飛車は30局で先手の14勝16敗
相掛かりは2局で先手の2勝
これは横歩取り模様から変化したものです

一手損角換わりは1局で後手の1勝
これは屋敷ー羽生戦で、屋敷九段の順位戦先手番連勝が途絶えた一局でもあります

角換わりは10局で先手の4勝6敗
△73桂保留型が多く、先手はこれに苦戦したみたいですね

矢倉は7局指され先手の3勝4敗
脇システムや加藤流、▲4六銀型と色々指されました

横歩取りは10局指され先手の5勝5敗
しかし下図の△84飛・52玉型のみだと3勝5敗で、こちらも先手の苦戦が伺えます
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先手が負け越してしまったのは横歩取り、角換わりの苦戦によるものではないでしょうか

A級順位戦のデータのみを見た見解ではありますが、今年度はこれらの先手の工夫が注目だと思います

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