こんばんは☆
今日は子どもたちの現地校
何かの振替でお休み。
いつも通り朝ごはん食べて
公文やって算数ドリルやって
ゲームやって。
お腹が空いたようで、戸棚から
これを探しだしてきて。
私は静かな隙に読書~。
ガレージセールの日から行方不明だった
こちらの本を久しぶりに。
なくしたかと思ってた🤣
第10章、文化の習得 のなかで
•国による文化の差による人格形成への影響
や
•文化の習得と年齢の関係、
•国による差異(その国が、多文化主義かどうか)、
•2つの文化のなかでアイデンティティ形成をスムーズにいかせるためのヒント
などを読みました。
全体的にかなり興味深い内容だったのですが
そのなかでまず印象的だったのは
国によるバイリンガル•バイカルチュラル方針の違いです。
カナダやオーストラリアは
多文化主義を採用し
子どもたちは主要言語の担い手であると同時に
親の文化の担い手になることが奨励されており、そのこと自体が子どもの悩みにならない。
しかし、アメリカや日本などは
バイカルチュラルになること自体を社会が許容せず、マイノリティの子どもたちを
有無を言わせず1つのアイデンティティに塗り直してしまう。
たとえば、移住者子弟を対象にした
「バイリンガル教育」でも
これは一時的に英語力が身に付くまで
少数言語を使って学習する、ということで
子どもの母語と英語の同時発達を意図したものではない。
1日もはやく主要言語である英語を習得し
「アメリカ人」というアイデンティティを獲得するために親の言葉と文化を捨てることが強いられるのである。
中島和子 著 バイリンガル教育の方法 P216より
以前、地区のESLセミナーに出たときに感じたモヤモヤや↓
https://ameblo.jp/0114yucca/entry-12832460514.html
アメリカは、移民の国なのに
思いの外バイリンガルが少ないこと
(アメリカで育つとみんなアメリカ人ぽくなる。各家庭によって文化は様々なのに)
など
長年のふんわりした疑問が解けた感じ。
やはり
アメリカは
英語はしっかり教えるリソースがあるけど
母国語は家庭次第
という国の仕組みを再確認したのでした。
そして、考え方を変えれば
駐在のご家庭などで
日本で生まれて
日本の幼稚園保育園などで数年過ごし
アメリカのキンダー位で渡米、
数年過ごして日本に帰る
というのは
語学の面からみたら美味しいのかも?
って思いました。
(もちろん大変なこともあるけど。絶対あるけど!)
アメリカに来て数年間で
英語みっちりやって、そこそこできるようになり、
母国語を失わないうちに帰国。
帰国後、多少の日本語の遅れはあっても
リカバー可能で
(日本人にしては)得意になった英語で周囲と差をつける、というシナリオ。🎬️
私は中3のとき、2週間だけ
オーストラリアに語学研修に行きましたが
そこからモチベーション上がって
3だった英語の成績が5になり
以来高校卒業まで5をキープ。
モチベーションの力は、やっぱりすごい。
逆に、ずっとアメリカに住み続ける場合は
日本語や日本文化のリソース
(できれば、学校や習い事など外部に依存しないもの。)
があるのが理想だなって思いました。
お母さんの作る日本食が好き、とか
日本の家族と電話するのが日課とか
勉強と関係ないところでも
日本人としての自分を肯定的に捉える機会として。
難しいな、と思ったのは
言語の形成期(言葉や文化を吸収しやすい期間)とアイデンティティができあがってくる時期がだいぶ離れているにも関わらず
2つの言語や文化の習得具合が
アイデンティティにも影響してくること。
ついつい
学校で力を入れている英語ばっかり
注力しがちですが
日本語のほうのケアも大切にしていかないとなぁ、と思いました。
(本では、言語形成期は14歳位まで、
2文化の区別がつかないまま異文化をトータルに受容するのは9歳位まで、とありました)
🌜️
さて日常に戻ると
夕方はサッカーの練習があったので
いつもより遅い時間に夕食となり。
おなかに優しいようにリゾットにしてみました。