以前から聴きに行きたいと思っていた
シプリアン カツァリス を聴くことが出来ました

この日は、すぐ近くのヤマハホールで、
北村朋幹さん
のリサイタルもあって


少し悩みましたが…
今回はカツァリス

悩んだ理由は
このプログラム。
好みがわかれるピアニスト…と言われますね。
内声部を浮き立たせて弾いたり
何だか、音が多かったり

私は魅力を感じていて
生の音を聴いてみたかったのです

ピアノはYAMAHA

独特なプログラムで、
どんなリサイタルになるんだろ…

と思っていたんですけど、
素晴らしかったです

まず、客席の明かりが少し明るい内に
ステージに出てきたのでビックリしたんですが、
即興演奏から始まりました





色々な曲の断片が使われて、
「赤とんぼ」まで

本当に楽しかったです

それにしても
なんでppの音が
あんなに柔らかく響くんだろう…

不思議に思って…気がつくと目を凝らして
カツァリスを見る私

マジックじゃないのに(笑)
心に寄り添ってくれるような音色です。
何度も涙腺が緩みます。
特に「クーラント」素敵でした

カツァリスが、まだまだ私の知らない
素晴らしい曲を教えてくれました

「アンコールに1曲。中村紘子さんに捧げます」
とおっしゃって、
ショパン「葬送行進曲」を弾かれました。
この中間部の美しさ

演奏前に「拍手は むにゃむにゃ…(よく聞き取れず)お願いします」
と、おっしゃったので、雰囲気から
『拍手はナシなのね…』とわかりましたが、
客席からは、やっぱり拍手が



それをやんわり制して、
手を合わせてステージを後にしました。
私は心の中で
『ありがとうございました
』

と言いましたが、大きな拍手を送りたかったなぁ

次の来日、プログラムが楽しみです

