拘束された自由を~♪(5) | しーのの「立ち位置あってますか?」

しーのの「立ち位置あってますか?」

 生きていればいろいろあるよね。いや、ありすぎかも…。ひょんなことから自分の立ち位置揺らいでしまいました。さぁどうしよ。

フープくぐりの後 ムーミンは大きな模造紙にでっかいハートを書いた。

そのハートの中に これからの課題をこのチームで取り組むに当たり重要なことを

外には いらないものを書くように・・・と カラフルなペンを並べた。




       一人何個でも書いていいとのことなので 思い思いに言葉を書き込んでいく・・・。





主にハートの中には

『人の話を聞く』『好きという気持ち』『前向き』『あきらめない』『スマイル』など ポジティブな言葉が

外には『無視』『愚痴』『キライな気持ち』『否定』などの言葉が並んだ。




ちなみに この時私が書いたのは 中に『動』『チャレンジ』『天井をきめない』『熱』で

外は『固』『傍観』『冷』だった。




                      なんか 熱いやつ・・・だよね  笑






フープくぐりで 自分の考えが評価されたこともあって 

この時の私の気分は すっかり松岡修三だった  笑

最後まであきらめない。そして自分の限界をきめない。とりあえず思ったことは どんどん動く・・・と いつにもまして超ポジティブの塊になっていた私・・・。








そんななか ムーミンは第2の課題を発表した。





(=⌒▽⌒=)
「それでは皆さん!次はロープを使って グループで図形を作っていただきます!」








                目の前に 大きな輪の状態に結ばれたロープがあった。






(=⌒▽⌒=)
「はい!まずは みなさん中央に集まって このロープを持ってください。」






               皆 静々と中央に集まって恐る恐る床に置かれたロープに手を伸ばした。
               人間の真理なのだろうか・・・?

               なぜか 各々ロープを持つと それが輪であることを確かめるように
               自分の方に引き寄せ 結果 ロープが外側に広げられ大きな輪になった。
               





(=⌒▽⌒=)
「では みなさんロープを持ちましたね?



 いいですか・・・?

 いまから皆さん 目を閉じてください。

 最後まで絶対に目を開けないでくださいね! 


 そしてこれから皆さんに作っていただく図形は正四角形です。

 言葉のみ使って 25分以内に作ってください 。

 よ~~い スタート!!!!













                     ・・・・・・。





















                     ・・・・・・。












目を閉じたので みんなの表情は読み取れなかったが

動揺が沈黙となって耳から伝わった。








「え~マジ」
「どうする?」
「ん~~~~」
「・・・・。」








この時 私は様子を伺っていた。
案はすぐ 頭に浮かんでいたのだが・・・
さっき 提案して自分の案を採用してもらったばかりである。
ここでも また でしゃばってしまったら なんだか大人げないような気がしていた・・・。






「え~マジ」
「どうする?」
「ん~~~~」
「・・・・。」





                                     (-""-;)
                                     ・・・・・。




全くと言っていいほど 進展しなかった・・・。












                                     

                         
                      【 我慢できない。】  

















                               (-""-;)
                     「あのう・・・。
                           いいですか?またまっちゃが言って?   」








とうとう 痺れを切らした私は口を開いた。








                     「いいですか?


                      まず 冷静になりましょう 笑

                         
                            


                      今 私たちは大きな円の外側に居て 中央を見るように

                      対面になってますよね?



                      これ・・・

                          
                      一組の対面の2人が 外側に引っ張れば


                      他の人は 内側に引き寄せられ

                        
                      一本の紐のような形になりますよね?
















                        
                       つまり同じ長さの紐が その二点を端っこにして 

                       重なっている状態に等しいわけです。」








【私の頭には 図がハッキリ見えていた。

輪をつぶすようにして 向かい合う二点を外に引っ張れば

二本の同じ長さの紐が重なっている状態となり

その線を二つに折れば 同じ長さの紐が4本出来る。】















「つまり その端と二つ折りに折り曲げる点の四人がソコをしっかり持って外側に引っ張れば・・・」


                          











                 【イケル!!!】













                                 完璧だと思った・・・。







が同時に・・・今ひとつ 皆が戸惑っているような空気を感じた。

リアクションが薄いのである。(-""-;)















そんななか 反応して声を出してくれる人がいた。

ニックネーム『ミニー』こと 森久美子似の副園長だった・・・。















「わかったわ!!!!!OK!

それで 行きましょう!!!!」



                  会場の空気が軽くなった気がした。







                                ・・・ 嬉しい。(T▽T;)







何しろ 目を閉じているので 相手の表情が分からない。

自分の置かれている状況を正しく読むことができないのだ。

いくら自分の考えに自信があっても リアクションが薄い=否定とも思えてきて

ドンドン自信が無くなっていく・・・。

そんな中での 明るい声は 私にとって かなり心強かった。









                 【よしっ!!!やるぞっ!】









                       ( ̄  ̄)

                    「いいですか?

                     廊下側に立っているどなたかと

                     対面の窓側に立っているどなたかが

                      立候補して名乗りを上げてください。」










「じゃ・・・ 『嵐ラブ』の私が近いかな?」

「えっ!たぶん『紅の豚』さんのほうが・・・」

「いやいや! 廊下側は私だと思うので・・・ 『冷やし中華』がやります!」

「では 私が一番窓側にに近いと思うので・・・ 『シンデレラ』でいいですか?」


                          








                   【・・・ニックネーム地獄だ(-""-;)】









                    「では 冷やし中華さんシンデレラさんは 

                     ゆっくり引っ張れる限界まで

                     廊下側・窓側へ各々移動してください。

                     端まで行ったら 合図してくださいね。」











「はい!冷やし中華 到着しました!」」
「はい!こちらも限界です。今 冷やし中華さんと綱引き状態です。」








                     「OK・・・。

                      今 同じ長さの紐が2本できている状態です。

                      では その真ん中を決めるのに・・・」











「まっちゃさん いまから お口にチャックしてください・・・」















               (@ ̄Д ̄@;)?














すっごい至近距離で ムーミンが私の左耳に 囁いた。








                              ( ̄  ̄:)
                             ・・・・・・・。








「・・・・・・・・・・?。」
「あれ?」








                              ( ̄ー ̄;)
                              ・・・・・・・。







「?????????あのう・・・まっちゃさん???」
「指図してください・・・?」









                               (T▽T;)
                              ・・・・・・・。





「え~~~~~!!!!なになに!!!!」
「・・・・・・・・・・いないの?」







                      辺りの空気が どんどん悪くなっていくのを感じた・・・・。









             「 ダイジョウブ!
                              ここから『ミニー』が続けます!」
               機転を効かした副園長が 大声を発した。











                       【良かった!彼女なら理解している!】








「では ミニーさん!この次は?」









                「・・・・・・・・・。」







「あれ?ミニーさん?」





                「・・・・・・・・・。」







「え~~~~!!!!ミニーさぁーん!!!」










                                   ( ̄ー ̄;
                              【もしや 彼女まで・・・。】










後で知ったことだが 私は 開始たった5分で

副園長も ほぼ同じ時間に ムーミンからお口チャック宣言をされていたのだった。










船頭を失ったAグループは 一気に 泥の海に漕ぎ出した・・・。





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