Then the seventh angel poured out his flask into the air; and a mighty shout came from the throne of the temple in heaven, saying, "It is finished!" Then the thunder crashed and rolled, and lightning flashed; and there was a great earthquake of a magnitude unprecedented in human history.  The great city of "Babylon" split into three sections, and cities around the world fell in heaps of rubble; and so all of "Babylon's" sins were remembered in God's thoughts, and she was punished to the last drop of anger in the cup of the wine of the fierceness of his wrath.  And islands vanished, and mountains flattened out, and there was an incredible hailstorm from heaven; hailstones weighing fifty kilogrammes fell from the sky on to the people below, and they cursed God because of the terrible hail.  (The Revelation 16:17-21)

 

2025年11月22日(土)

 

 昨日、東松山教会の教会員のダテさんが、車で高坂駅の近くにある整骨院に連れていってくださった。そこは、とても評判がよいので、ダテさんの旦那さんが通い始めていて、施療の効果を感じているということだ。予約は必要なくて、午後の施療開始は3時からで、少し早めについたので、整骨院の向かいにあるベンチに座って開くのを待っていた。

 ベンチの前にはトルソーがあり、女性の形のいい胸とお尻だけの裸像だった。ダテさんは「これは有名な彫刻家のTさんの作品ですって。ほらここに説明が書いてありますよ」と言うので見ると、「カテドラル」というタイトルと、「…春の小雨の降る日、細い道に入って右にまがったら、不意に目の前に、雲の流れる濡れた空の下に、膝を折り、胸を張り、合掌し天を仰いで若い女が祈っていた…」という彫刻家の説明が書いてあった。

 このあたりには、たくさん同じ彫刻家の彫像があるらしい。多くは女性の裸体のトルソだ。
 しかし、「カテドラル」という名のついたそのトルソを見ても、私には祈る少女の姿には見えなかった。胸とお尻からそこにない合掌した手と天を仰ぎみる顔を想像しようとしても、無理だった。しかしそのとき整骨院の扉が開いたので、私はダテさんが気を悪くするかもしれない感想を言わないですんだ。

 ダテさんは、「終わったら電話してくださいね」と言って車で出かけていき、私は問診票に書き込みをした後、自分の手術していないが手術が必要と言われた右足首と、手術した左足首の状態と今までの経緯を若い先生に伝えた。

 ベッドにあおむけになるように言われ、機械に右足首と、両方の脛をつないで、電流のようなものを流されるとピリピリした。

「足首の動きをよくするために超音波を流しますが、左足は金属で固定しているということなので、左足首には流しません。前脛骨筋に流します。背屈が出ないせいで筋肉が弱って足が細くなっています。その筋肉に働きかけます。右足は足首に超音波を流して、骨がくっついて固まってしまっている足首の可動性を高めます」というような説明を受けた。

「金属が足首に入っていると、どうして超音波を流せないのですか?」と訊くと、

「電子レンジに金属を入れるとどうなるか、ということを想像してみてください。閃光が走ります。一瞬で強い電圧がかかってとても危険です」と言われた。

 なるほど、コンスタンスは遠赤外線治療は足首を固定している金属が熱くなって火傷することがあるからだめだと言っていたけれど、超音波も危険なのか。足首に金属が入っているということは、爆弾かかえているようなものなのだ。そういうこともちっとも知らないで手術を受けてしまったのだなあ、と思った。

 それから、脛とふくらはぎのマッサージをしてくれた。これは最初かなり痛みを感じたが、痛いのは筋力が落ちているせいらしい。

 会計は、保険がきいて、初診料が入って千五百円だった。ダテさんは、今後は初診料が要らないのでもっと安くなると言っていた。

 市役所でもらった思いやり駐車場制度の申請用の診断書のフォームを出して、「歩行困難だということを証明する診断書を出していただくことはできませんか?」とためしに訊いてみたが、「こちらでは診断はできません。医療機関で診断してもらってください」と言われた。まあ、そうだろうと思った。

 ダテさんに終わったことを報告する電話をかけて、また整骨院の向かいのベンチにすわり、女性のトルソーの形の良いお尻を見上げた。お尻から少女の祈る心はちっとも伝わらず、ただ彫刻家の美意識と好みだけが感じられた。ほかのトルソと同じように「女のトルソ」とだけしとけば違和感はないのに。「カテドラル、祈る少女ですって?うそつき。モデルのお尻が気に入っただけでしょう」、と思ってしまう私はひねくれているのだろう。

 もしかしたら、「カテドラル」というタイトルと、「祈る少女を描いた」という説明文は実はほかの彫刻のもので、この彫刻はほんとは単なる「女のトルソ」というタイトルが付けられていたのかもしれない。平尾団地に住んでいたとき、大きな木にはその木の名前を書いたプレートがつけられていた。私の住んでいた棟の前にはコブシの木があって、毎年春先に白い花を咲かせていたが、木の幹には「コウゾ」というプレートがついていた。住んで3年くらい経ったとき、がまんできなくなってプレートをはずし、管理事務所に持っていって「木の名前が間違っています」と報告した。「カテドラル」も誰かが間違いに気づくといいのに。

 ダテさんに「どれくらいの頻度で通うように言われましたか?」と訊かれたので、私は「とくに何も言われませんでした」と答えた。旦那さんは週に2回通っているという。

 ダテさんは「いく時には声をかけてくださいね。時間があるときだったら連れていってあげますよ」と言ってくださった。とても親切だ。しかし最近ダテさんは民生委員も引き受けさせられたそうで、これからひどく忙しくなるのではないか。それでも今は行きたいと思えばケア・サポートのいわはなさんにも頼めるし、車椅子でひと駅電車に乗るか、あるいは自転車で行くこともできるかもしれない。行けるときにはこんどは自分でいってみようと思った。

 さて、1日たってみて、状態は悪くないと思う。右足に体重をかけるとズキンとするのは治らないけど、座っていれば痛みを忘れていられるほどだし、足首も動かしやすくなったような気がする。時々、右の足首が固まってしまって、何もしなくても熱をもって痛いことがある。そういうときには超音波の施療をうけたらよさそうだ。根本的には治らなくても、症状を軽減することはできるだろう。