タイニー・デスク・(ホーム)・コンサートのためにリアン・ラ・ハヴァスの住むロンドンに来てしまった。そんな予定はぜんぜんなかったのだが。
 さて、せっかくのロンドンだから、ロックの聖地巡りでもするか。ザ・キンクス、セックス・ピストルズ、ピンク・フロイド、ジミ・ヘンドリックス、そしてもちろんビートルズ…。おのぼりさんたちがアビイロードの横断歩道で記念写真撮ってもらってる。おとたびのたましひも一緒にポーズ!....。「みてみて!アビイロードの写真に変な霊(たましひ)がうつりこんでる!」。すいません、おさわがせしました。
 ああ、そうそうジミヘンはヘンデルのお屋敷に住んでいたことがあって、そこにはハープシコードが2台置いてあるらしい。実は私はヘンデルの大ファン。ヘンデルみたいなカツラをかぶってコスプレしてみたい。お屋敷でヘンデルの亡霊に会えないかな。
 でも亡霊はいつまでも亡霊だから、レコードをかければ出てきてくれる。それより、もう少し、生きているリアンを見ていたくなった。COVID-19でステイホームになる前の彼女にも会いたい。彼女は2015年10月に、NPRの「書斎」のタイニー・デスク・コンサートに出演していた。だから今日はまたワシントンD.C.に戻ってきてしまった。そして、5年前の「書斎」にもぐりこんで、コーラスのFrida、ピアノのJames Wyattというすてきな仲間と一緒に彼女が歌っているのを見た。
 音楽仲間やNPRのスタッフと一緒のリアンは生き生きしていて表情も輝いていた。「おとたび」のたましひはドサクサにまぎれてマスクをはずし、リアンと一緒にでかい口をあけて、「forge~~t」とコーラスしていたのだ。