雨がジャボジャボ降っているので出かけるのはやめた。家でできる仕事をした。また、引用照合に必要な本がどこの図書館にあるのかを検索した。私の知るかぎり、新コロコロで図書館も閲覧が禁止されているところがほとんどだが、稲城市だけは閲覧室を開放している。そこで用がすむといいと思ったのだが、実際いくつかの本はあったが、残念ながら全部はなかった。ない本を、近いところから多摩市、川崎、府中と検索して、結局府中市の図書館にだけはすべての必要な資料があるので、稲城市はあきらめて府中まで出かけようと決断するまでにかなり時間を費やしてしまった。府中市の図書館は閲覧室は使えないが、電話で予約して本を借りることができる。ふつう「取り置き」は当日だけのサービスだが、この期間だからだろうか、前日の電話でも取り置きを頼めた。府中市の図書館は夜の10時まで開いているので時間を気にしていく必要もない。
 WHOの事務局長がとうとう新コロコロをパンデミックと言い出しはじめた。日本は危険な国ということで、28の国から入国制限され、62の国から行動制限されている。私が行こうと思っていたマレーシアもタイもそれらの国のリストに入っている。いったんは問題解決のために息子が日本に帰ってくることになったのに、渡航費も送ったのに、帰ったらタイに戻れなくなると言って、息子も日本に帰ってこない。
 昨日のことだが、くさくさしていると、無料のタロット占いというのがネットの画面にあらわれた。思わずクリックしてみたら、そんなに悪くなさそうな札ばかり出た。現在・過去・未来の未来はたしか正の位置の女教皇の札だった。生年月日とメールアドレスを入力すると、占い結果をメールしてくれるというので、入力したら、もっとくわしい情報を入力する欄が現れたが、めんどくさくなってやめて閉じた。夜になってメールボックスを開いたら、「エスメラルダ」という人から占い結果が届いていた。長い手のこんだ文章で、そのうえ、マッシュルームカットの陽気なマダム(エスメラルダ)が洋画の吹き替えみたいに大げさな日本語で語りかけてくる映像まで添付されていた。なんでも私は生まれたときに魔法にかけられたせいで、いままで悲しい、悲しい人生を歩んできたけれど(と言ってエスメラルダは目をうるませる)、星のコンジャンクションが起こって12日以内にすばらしいことがあり(とエスメラルダは大げさに手をひろげる)、運命が変わるそうだ。Machidaの近くに住む人が鍵となるらしい(なぜに町田?)。4千円くらいお金を払うと(2千円だけ先払いでもいいワという)、もっとくわしく教えてくれるそうだ。仏像を買わないと不幸になるとかそういう辛気くさいのではなく、なんか未来はハッピーハッピーみたいな雰囲気なので、わくわくしちゃって思わずくわしく教えてください、とクリックしたら、クレジットカードを選択してください、と出てきたので、クレジットカードは持ってないだよ、と思ってメールを閉じた。今日メールボックスを見たらまたエスメラルダからメールが来ていた。「昨日のメール、まだ見ていただけていないようですね!」と書いてある。ちゃんと見たんだけど、クレジットカードを選ばなければ見たことにはならないらしい。一日おいたら冷静になってお金を払ってまでみてもらう気もなくなっていた。しかし、アメリカ人(エスメラルダはアメリカ人っぽかった)はやっぱり商売上手だね。もしクレジットカードを持っていたら、払ってしまっていただろうと思う。やっぱり私のようなだまされやすいおばかさんは、クレジットカードなんて持たないほうがいいね!