神楽坂へ仕事を届けに行って、夜間受付にゲラを預け、引き換えに新しい仕事を受け取ってきた。おなかが空いちゃったので、高田馬場で乗り換えるとき、すぐJRに乗らないで、以前新宿中央図書館が高田馬場にあったとき(いまは西早稲田に中央図書館が移っており、以前の場所に下落合図書館が新設されるまで改装工事中だった)、よく通っていた商店街をぶらぶら歩いてみた。新しくできた居酒屋のチェーン店ばかり並んでいるが、家族経営みたいな小さなミャンマー料理店があって、以前から気になっていたのだ。思いきってはいってみると、お客さんは誰もいなくて、小学生くらいの男の子が1つのテーブルで宿題をひろげていて、別のテーブルではお腹の大きな旦那さんとお尻の大きな奥さんがわからない言葉--たぶんミャンマー語--で話しながらお金を数えていた。カウンターの向こうに20歳くらいの唇の厚い娘さんがいて、その子が料理の担当らしかった。私がメニューを見て、モモンガーだかミミンガーだか、そんなような名前の麺を注文すると、旦那さんがミャンマー語で娘さんに注文を伝え、娘さんはうなずいて料理を始めた。待っているあいだ、水を飲みながら店のテレビを見ていた。橋本徹と東国原英夫と舛添要一が並んで、新コロコロについてなにか言っていた。テレビの音を小さくしていて、夫婦が大きな声でしゃべっているのでよく聞こえなかった。クルーズ船の乗客だった人が映った。退院したけど、家族に不安がられて家の中で隔離されているみたいだった。モモンガーが運ばれてきた。ちょっと脂っこい魚系のだしの汁の中にそうめんが入っている。まずくはない。でも沖縄そばのほうが私は好きだ。帰りの電車の中でMちゃんから電話があった。おりてから歩きながら話をきくと、肝硬変の病気が悪くなってお医者さんから利尿剤を増やされてしまい、使い捨てシーツが足りなくなってしまったという。ドラッグストアに寄って、Mちゃんの欲しいというシーツを探したが、とりよせだと言う。とりよせを頼んで、そのあとなんだか悲しくなって、コンビニで日本盛超盛300を買った。そして帰って飲みながらネットのニュースを見たが、新コロコロのことばっかり。今日食べた麺のことをミャンマー料理のサイトで調べてみたら、ほんとうはモモンガーではなくモヒンガーというのだ。ナマズでだしをとるらしい。そういえば店にはナマズ料理もあった。ナマズよりウナギのほうがいいな。明日は工事の人が来て、ドアとかお風呂とかの鉄部塗装をすることになっている。私はやらなくてもいいんだけど、団地では全部の部屋にやると決めているらしい。そのために掃除と片付けをしなくちゃいけないんだけど、もう酔いも回ってきたし、睡眠不足で眠い。明日早起きしてすることにしよう。