仕事がぜんぜん終わらない。固有名詞のチェックが多くてはかどらない。でも明日は締め切り。
 気分転換にニュースのサイトを見ていて、『緊急事態宣言』というキナ臭い見出しに、なにそれ、とぎょっとする。政府はオリンピックをなんとか開催するために学校閉鎖にして感染拡大を防ごうとあがいているのかと思っていたが、新コロコロ(勝手にそう呼ぶことにした)の感染拡大でオリンピックも中止になると予測し、戦争の準備をしようとしているのだろうか。そういえば、いまから80年前の1940年、オリンピックが中止になって、そのあとすぐに太平洋戦争に突入した。そんな昔のことが思い浮かんでしまう言葉だ。しかし、突然のことでわけがわからない。野党も右にならえで、緊急事態宣言を可能にする法案に反対しているのは共産党だけ。
 政府の通達で臨時休校を決めていた栃木県茂木(もてぎ)町が方針撤回、通常通り授業を実施することに決め、「児童生徒の精神衛生上、学校で過ごすことが最適であると判断した」と保護者に通知した。茂木町には感染者は一人も出ていない。それなのに臨時休校するのはどう考えてもばかばかしい、何の良いこともない、とみんな気づいたのだろう。鳥取県も、県内に感染者がいない、という理由で休校しないことになっている。その判断は間違っていないと思う。しかし、政府は「全国に」対して要請したのに、従わない現場が出たことに対して、要請以上の縛りが必要だということになり、それが『緊急事態宣言』なのだろうか? やっぱり当面のオリンピック無事開催のためなのだろうか?
 あまりくわしくニュースを読んでいないのでわからないし、突っ込みすぎると明日の締め切りの仕事が間に合わなくなるので、あとでよく見てみることにする。