1977年 神宮前に5坪のヨーロッパ輸入子供服店がopen した。

まごまご慣れない仕事に右往左往の日々を送っていた。

開業3年目 排卵誘発剤が効いたのか、私達のこと忘れないで,と順番待ちをしていたベビーが声を上げたのか?

ともかく"妊娠"

双子かもと驚き‼️やがて三つ子‼️❗️


お店はどうする? 早く決めなきゃ!

フランス留学から帰国したばかりの遠い親戚のマドモアゼルが手を上げてくれた。

ありがとう😭


仕事という名の電車を降りる事はない。


三つ子を世話してくれていたブラジル帰りの助産婦さんが、私に助言


「男の子2人、女の子1人、貴方はこの先ずっと頭を下げ続けなさい。そうして乗り切って行くのよ」

じんわり響く言葉が私の体を覆った。


出産を終え,医者から一言


「一応大事を取って、ベビーに異常が無いか大学病院小児科で検査をして欲しい。

月満ちるまで狭いお腹の中で2000gの3人のベビーが育ったのだから、水頭症、斜頸、筋強直などの疑いが生じても不思議ではないから退院後すぐに行くように」との仰せ。


3人を連れて小児科に行ってリハビリを受けて、追われるように日々が流れた。

多くの人に助けられ、ありがとうと頭を下げ続けた。


パジャマに着替えない夜が始まった。

1人のミルクが終わるころ,次が小さな声を上げる、そして次の番、

抱きしめてオムツを替えてミルクを上げてを繰り返す日々。

優先順位を誤らないよう心掛けて。

悩む暇はなかった。

ただ眠りたかった。

ブログ11回目