夏の初め、前日まで元気だった母が脳梗塞で入院


見舞いに行くと、そこには全く違った母がいた。スプーンすら持てない。

何を言っているのかわからない言葉。

元気な父も呆然。


どこへ帰るのか?  東京の2人の住まい。

誰が母を見るのか。 1人娘、私しか出来ない。

早い決断が押し寄せて来た。


佐久平の病院の近くの住宅型有料老人ホームを探して夫婦での入居を決めた。


幸い軽井沢に住まいがあり、

私は東京から通える。


2LDKの部屋が空いていたのですぐにベッドを

東京から運び従来の生活空間を再現する事を試みた。

それは父の為。


空気は美味しい,窓からは浅間山、お料理の心配はなく,人は優しい。


80代の夫婦の生活は突然変わった。

終の住処になるかもしれない。

不安を隠せない父


夏の終わりには,父の生活にもリズムが出て来て車を運転して軽井沢に出かける事も多くなった。

母もリハビリのおかげで,自力歩行も、

少し会話力も回復してきた。


6年が過ぎたある朝、母はお風呂の中で亡くなっている父を発見した。

心筋梗塞だった。

穏やかな余生があっけなく消えた。

合掌🙏


父の贈り物

父が三つ子誕生を祝い建ててくれた別荘

三つ子の旅行は大変だからと。

子供達は毎年、賑やかに走り回って夏を過ごしていた。

8回目のブログ