「本当にごめん。」



「時間遅れてごめん」



「ごめんね」







電話をかけ直した私が聞きたいのは
そんな言葉じゃなかった







「ううん、私が悪いよごめんね。時間を遅れた事に
対してあんなふうに言ったんじゃないんだ」





その続きは私からは言い出せなくて





「なんかさ〜1人で映画観ちゃって まあ普段なら1人とかでもよく行ったりするんだけど、なんか全然楽しくなくてさ〜やっぱ一緒に観たいって思っちゃってたんだよね  だから途中で出て来ちゃった」



なるべく明るく言えるように頑張って伝えた








頑張れ  





自分





頑張れ自分








「だから、今日はもう見れないけど一緒に観たいのと今から会えるかな?やっぱり会いたい」





















「うん、いいよ!今どこにいる?何しようか」







彼はちっとも気にする様子もなく
何も無かったかのようにそう言った











私はあの日の事は別にそのまま映画を観に
行ってたら良かったんじゃないかとか





今でも思う事はあって



けれど私の思ったら行動するという性格は
もう隠しきれずにいたんだろうなと
そう思う事にしてる








その日彼とは友達のまま会ったのだけれど
何も変わらず楽しくて



次の日お互いが休みだということもあって




私は彼と寝た







友達だというのに
一晩を一緒に過ごした







彼は「明日起きたら一緒に映画を観に行こうね」




って







私はそれが嬉しくて








一緒にいる時間がずっと続けばいいのにって
1日の中でいろんな感情がぶつかり合った







彼は





笑うと優しそうな目をする




思ったよりも背が高くて




血液型はA型で



誕生日は私のおじいちゃんと一緒で



2杯目は芋焼酎の水割りを飲む時もあれば
ハイボールを飲む事もある



それから



吸っているタバコはラッキーストライクで




眠りに付くまでがものすごいスピードで早くて




好きな音楽のジャンルはHIPHOPで




財布は黒い長財布を使っている








私はこの日彼の事を少し多く知る事ができた











嬉しくて、友達なんかじゃいられなくなって
もっと好きになっていた