デッキ紹介:《ユグドラシル》軸「神器」 | ヴァンガ道路

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株式会社ブシロード様より発売中のトレーディングカードゲーム「CARDFIGHT!! ヴァンガード」について綴るブログ。

レギオンをそろそろ使ってみたくなり、『女神の円舞曲』を購入しました。
ぱっと見《宇宙の神器 CEO ユグドラシル》がレギオンの中で最強に思えたのと、基本的にエクストラブースターはその弾だけでデッキが組めるので、カード収集に掛かる手間が少ないのが選んだ理由です。

エクストラブースターのカードだけでデッキを組み、数回のテストを経てこの形になりました。


■7:グレード3
3:宇宙の神器 CEO ユグドラシル
4:真夜中の神器 ニュクス

■11:グレード2
4:真昼の神器 ヘメラ
3:運命の神器 ノルン
4:豊穣の神器 フレイヤ

■15:グレード1
3:猫の魔女 クミン
4:祓いの神器 シャイニー・エンジェル
4:結び目の女神 ユーノ
4:凍気の神器 スヴェル

■17:グレード0
1:祈りの神器 プレイ・エンジェル(FV)
4:遠見の神器 クリア・エンジェル(☆)
4:戦巫女 ククリヒメ(☆)
4:吉凶の神器 ロット・エンジェル(引)
4:慈悲の神器 エイル(治)


《クミン》以外は全て『女神の円舞曲』の収録カード。
『女神の円舞曲』を2BOX買えばコモンはほぼ確実に4枚揃い、《クミン》もトライアルデッキ『神器の伝承者』に4枚入っているので、パックの中身次第ではあまりシングル買いしなくても作れると思います。

主役の《ユグドラシル》よりもサブ扱いの《ニュクス》の方が多く入っているのは、能力の発動に同名カードが必要なため。
《ユグドラシル》も4枚にすると、前列がグレード3で埋まる可能性が僅かではあるものの高くなり、必要なソウルを貯める《ヘメラ》と《フレイヤ》を出しにくくなってしまうので、この配分にしました。


・このデッキの使い方

早めにレギオンを成立させ、それによって与えられた能力での短期決戦を狙っていきます。
《ユグドラシル》も《ニュクス》もクリティカルを増やす能力を持っているので、どちらにライドしてもその戦略を実行できます。
ただ、《ユグドラシル》の方が圧倒的に決定力が優れているため、最終的には再ライドしてでもこちらをヴァンガードに据えることになります。

ソウルブラストのコストを確保し続けるのは困難なので、クリティカルが増えたヴァンガードの一撃で勝つのが理想です。
序盤からリアガードを展開していき、相手のダメージの蓄積とシールド値の消費を速めましょう。

4ダメージまで追い込んだら《ユグドラシル》の出番。
《プレイ・エンジェル》やソウルにある《ノルン》でパワーを徹底的に上げ、ガードを許さずにフィニッシュに持ち込みます。
万が一《ユグドラシル》を止められても、隣に7000ブースト付きの《フレイヤ》がいれば防御を突破しやすくなるので、手札にあればレギオンする直前に必ずコールしておくこと。リアガードで21000のパワーラインを作りつつ、ソウルも増やせます。


・カード解説

《宇宙の神器 CEO ユグドラシル》

ガード制限+クリティカル増加という、理不尽極まりない能力の組み合わせ。
しかしコストが重く、ジェネシスがソウルチャージに長けたクランであるとはいえ、2回以上の使用はカードの巡り次第です。
レギオンしてから《プレイ・エンジェル》を移動させれば丁度6枚になり、さらにパワーも増えるので、1回は問題なく使えます。その1回で決着を付けましょう。


《真夜中の神器 ニュクス》

《ユグドラシル》より採用枚数が多いにも関わらずサブ扱いしていますが、こちらも充分に強力です。
このカードのおかげで《ユグドラシル》が引けなくてもほとんど問題なく、どちらのグレード3にライドしても安定した立ち回りができます。

レギオン時の能力は指定カードをソウルに置いておく必要があり、もうひとつの能力であるソウルブラストを使って発動させることになります。
コストに使うのは基本的に《ヘメラ》。グレード2であることから、事前にライドしておいたり、ガードに使ってから2枚目以降の《ヘメラ》でドロップゾーンからソウルに置くことができます。
ただ、《ヘメラ》はレギオンメイトとして1枚消費しており、残り3枚をドロップ用とコール用で確保しなければならないので、思い通りに発揮できない場合もあります。

どちらかというと、優秀なのはクリティカル増加ではなくドローの方。
ドローするだけならコストは何でもよく、しかもレギオンしていなくても発動できるので、レギオン同士の対決では一足早くアドバンテージを得られます。
さらに、自力で3枚もドロップを増やせるおかげで、無理に他のカードを消費しなくても簡単にレギオンを成立させることが可能です。

《ユグドラシル》に劣らぬ活躍を見せてくれるこのカードですが、使う上で注意しなければならないことがいくつかあります。

レギオン前にソウルブラストするためには、適当なカードで1枚ソウルチャージしておく必要があります。
また、ソウルブラストはターンに一回なので、これでドロップを増やしてすぐレギオンした場合、そのターンはクリティカルを増やせません。
さらに、ドローするためには手札を3枚以下に減らしておくことが求められます。超過した手札はガードやコールですぐに消費しましょう。


《真昼の神器 ヘメラ》
《祓いの神器 シャイニー・エンジェル》

3枚ものソウル増加をドロップゾーンから行える画期的なユニットたち。
大量のソウルブラストには相応のチャージが求められ、結果として山札の消費とトリガーの流出を招いてしまうのがソウルを利用するクランの悩みでしたが、これらはその問題を見事に解決してくれています。

ただし、ドロップゾーンをソウルに移すと、レギオンに必要なドロップの枚数が不足しかねません。
《ユグドラシル》のソウルブラストを1回使うだけならライドと《プレイ・エンジェル》でコストは揃うため、どちらかと言えばレギオンしなくてもソウルブラストできる《ニュクス》のサポートとして働くことが多いです。

もっとも《ユグドラシル》は終盤向きの性能なので、レギオンが多少遅れてもあまり問題はありません。
それよりもこれらを温存して攻撃が遅れることの方が問題です。
序盤は1枚だけ、あるいはまったくソウルを増やせなかったとしても、コールして攻撃に使った方が勝利に近づきやすくなります。


《豊穣の神器 フレイヤ》

レギオンヴァンガードの高い決定力をさらに向上させるサポーター。
どちらのヴァンガードもシールド要求がしやすく、そこに21000ラインのリアガードも合わせると、防御しきれない状況を容易に作り出せます。

ブースト無しでは14000と少々物足りない数値ですが、ヴァンガードが《ユグドラシル》ならこれでも十分。パワー9000のグレード2に対してシールド値10000要求ができ、相手はインターセプト要員を失って《ユグドラシル》の攻撃をガードしづらくなるか、手札からグレード1以上を2枚使ってリアガードを守るかを選ばなければなりません。

レギオンしたターン中に勝てなくても、パワーと共に増えたソウルがあれば再度のソウルブラストに繋げやすくなり、次のターンで勝てる可能性が高まります。


《猫の魔女 クミン》

グレード3にライドした時点ではソウルが2枚なので、《ニュクス》のソウルブラストには1枚、《ユグドラシル》は4枚足りません。
《プレイ・エンジェル》で確保できる枚数ではあるものの、無条件で使えるソウルチャージは便利です。
《ニュクス》でレギオン前からドローできますし、《ユグドラシル》に関しても、《プレイ・エンジェル》が除去された場合の保険になります。残り3枚は《ヘメラ》《シャイニー・エンジェル》《フレイヤ》のいずれかで用意できます。

2枚目以降の《クミン》は中途半端なソウルチャージになりやすいので、フル投入は避けましたが、《ロット・エンジェル》や再ライドで使い切れない枚数になることもあるため、やっぱり4枚入れた方がいいかも?


・おわりに

レギオンの導入以降、ヴァンガードのパワーが26000ラインを超えることが珍しくなくなりましたが、「神器」デッキはその数値をさらに上回ることができます。
単にパワーが高いだけでなく、《ユグドラシル》はガード制限によりその力を確実に活かし、《ニュクス》はレギオンしなくても性能を発揮できるという独特の強さを持っています。

実際に使ってみると《ユグドラシル》は連発が難しく、詰めの局面に至るまでは安易に能力を使えないため、見た目ほど凶悪な性能ではないです。
とはいえ、豊富なパワーアップ手段を用いて決定的な一撃を放ち、それによって勝利を手にするのは爽快です。

7月からも続々新カードがリリースされるので、多くの方は今後の購入計画を練っていることと思いますが、余裕があればこのデッキも手に取っていただきだいですね。