学校を休むことも増え。
僕は何かを探すようにひたすら。
ここに居るってピアノを通して主張した。
そして、一週間が過ぎ
僕は咲舞に怒られた。
咲舞 「ピアノを弾いてくれるのは嬉しい。 でも、学校は来ないと。 卒業できないよ?」
瑛太 「ごめん。 明日からちゃんと行くよ。」
咲舞 「うん。」
学校の通学路も授業中も
何も頭に入らなかった。
いや、入れる事が出来なかった。
ピアノのこと?
それとは別に。
恋のことだ。
僕の好きな人。
僕の事が好きな人。
櫻 「瑛太くん。 最近休みがちだけど大丈夫?」
瑛太 「うん。」
櫻 「この間咲舞ちゃんに聞いたよ~ 瑛太くん。ピアノまた始めたんだってね 咲舞ちゃん本当に幸せそうに喜んでた(*´ω`*)」
瑛太 「そっか。」
櫻 「ねぇ、今日の業後聴かせてくれる?」
瑛太 「本音で僕のピアノを指摘してくれる?」
櫻はゴクリ。と少し恐怖を感じたように。
櫻 「う、うん。ヴァイオリニストだけど、ピアノも大丈夫だから♪」
瑛太 「ありがとう。 業後音楽室で集合ね。」
僕は業後音楽室へ向かった。
幸いにもうちの学校には
講堂があり、吹奏楽部はそこで練習をするし。
軽音部は路上ライブと言う形で練習をしているから
基本、音楽室は授業中以外はほとんど空いている。
僕はピアノに手を置き。
手始めにキラキラ協奏曲を弾いた。
自分でもわかった。
キラキラ協奏曲なのに。
キラキラしてない。
譜面通り弾けてるのに。
なぜ、咲舞や櫻のようにカラフルに彩れないのか。
櫻 「ごめんね。 待った?」
瑛太 「少し練習出来たからちょうどいいよー♪」
櫻 「ありがとう 早速だけど聴かせてくれる?」
瑛太 「了解♪。.:*・゜」
僕はピアノを引き始めた。
僕にもう一度恋を教えてくれた人のために。
僕は指が少し軽く
檻から広大な草原に出た動物のように
自由を今初めて知ったかのように。
僕は心で呟いた。
瑛太 「そうか、音楽は自由なんだ。 」
櫻は真剣に聴いて
エアでヴァイオリンを弾いていた。
エアなのに音が聞こえてくる気がした。
僕は引き終え
櫻は拍手をくれた。
櫻 「良かったよ! とても。 弾けるじゃんカラフルに音楽は正直者だから今の君のピアノは本物だよ」
瑛太 「ありがとう。」
僕はこの時知らなかったけど。
実は咲舞がこのピアノを廊下から聴いていたらしい。
宛のない手紙を僕の下駄箱に入れるなんて
咲舞しかありえなかった。
西野瑛太くんへ
ピアノすごかったです。
聞き惚れちゃいました
でも、そこに私がいなかった事が少し辛くて
寂しかった。
ピアノの盗み聞きしてごめんなさい。
僕はこの手紙を読んで
咲舞と直接話したいと思った。
TEARS ANGELでカヌレを買って咲舞の家へ向かった。
ピアノが聞こえた。
カラフルなのにやっぱり、寂しい色がメインだ。
チャイムを鳴らして
僕は咲舞の家へ上がって
咲舞の部屋へ入った。
咲舞はびっくりしたように。
涙を拭って言った。
咲舞 「櫻さんと一緒じゃなかったの?」
瑛太 「もぉ、終わったよ」
瑛太は咲舞の横に座ろうと
ピアノの前に詰めて座った。
咲舞 「私なんて。私なんてしょせん代役でしょ。 居ても居なくても同じじゃん。」
瑛太 「居ても居なくても同じか。 じゃあ、居てくれないか? どっちでも同じなら居てくれた方が安心だ。」
咲舞は泣いて。
静かに僕の肩で顔を隠した
瑛太 「僕のピアノ聞いたんだろ? さっき手紙で知った。」
咲舞 「う、うん。」
瑛太 「今から僕のピアノ聞く気ないかい?」
咲舞 「ほんと? 聴きたい。」
瑛太 「わかった。 少しいいかな。」
咲舞退いてベッドに座った。
瑛太が弾き始め
知らぬ間に咲舞の母も聞きに来ていた。
自分でもわかった。
あー、今の僕のピアノとてもカラフルだ。
これだ。僕の探し物。
咲舞 「ねぇ、ママ。」
咲舞の母 「なぁに?」
咲舞 「瑛太のおかげで気づけた。 私ね。音に自分の気持ち出ちゃうの嫌だった。でも、それってさ自分の音が沢山の人に届いて。 心が通じた時音楽って言葉を超えて伝わるんだね。」
咲舞の母 「そうわね。 ママも音楽をしていたお父さんに恋をした。 今の瑛太くんのようにとてもカラフルだったのよ。」
咲舞 「へぇー、パパって音楽してたんだーw」
咲舞の母 「そろそろ晩御飯の準備するわね」
咲舞「はーい♪。.:*・゜」
咲舞の母 「瑛太くんにありがとうって、伝えといてね♪。.:*・゜」
そう言って部屋を出た咲舞の母。
直に瑛太の音楽が終わり。
余韻に涙をさそう程良かった。
瑛太 「咲舞ありがとう。 ピアノ弾けたよ♪。.:*・゜」
咲舞 「いやいや、お礼を言うのはうちの方だよ! ママも聞きに来て良かった。って! ありがとうって!」
瑛太 「僕一人じゃ、こんな演奏無理だったよ」
咲舞 「じゃあ、私は思いを告げただけだからお礼な悔しいけどもっと違う人かな?w」
瑛太 「明日全部。けじめつけてくる! だからこの間の返事明日の夜河川敷でどおかな?」
咲舞 「いや!」
瑛太 「えっ!?」
咲舞 「いつもの桜の木で待ってる」
瑛太 「それって・・・」
咲舞 「そぉ。 美姫ちゃんに聞いたんだ お兄ちゃんが桜の木の下でいつも奇跡を見てるって」
瑛太 「そっかー。 咲舞。 それとは別に。ほっちゃんってさ。 うちのクラスの・・・」
咲舞 「気づいちゃったかー。」
瑛太 「うん。」
咲舞 「それじゃあ、明日の夜ね♪。.:*・゜」
瑛太 「うん。わかった。あっ、カヌレお母さんと食べてw」
咲舞 「ありがとう(*´ω`*)」
瑛太 「バイバイ」
咲舞 「ばいばーい♪」
僕は家へ帰って
美姫に今日も頼むと言って
カヌレを同時にわたし。
部屋で倒れるように横になった。
そして、僕は朝まで寝ていた。
久しぶりに熟睡した。
瑛太 「美姫昨日も任せてごめんな。」
美姫 「う、うん 昨日の夜。星空って人から電話来たけど寝てたからメアド教えてメールしてもらったよ♪」
瑛太 「そっか、悪いな。気を使わせて。」
美姫 「いーよー カヌレごちそうさまでした♪ 今日遅くなるからよろしくね♪ そっかー。 俺も夜出る用事が。」
西野家 母 「私、今日休みだからたまに任せてw」
瑛太 美姫 「ありがとう(*´ω`*)」
そうこうするうちに時間が来た。
瑛太 「それじゃあ、そろそろ僕行くね。」
西野家 母 「みーちゃん、えーくんなんか変わったよね?」
美姫 「お兄ちゃんね 好きな人のためにピアノ始めたから。」
西野家 母 「まぁ、素敵(*゚∀゚艸)」
美姫 「私もそろそろ行くね」
西野家 母 「みーちゃん、本当にえーくんに言わないの?」
美姫 「お兄ちゃんには、行ってから伝えるよw」
美姫 「行ってきます」
僕は学校に来たら最近ずっとピアノに向かった!
今日は先客が居るようだった。
瑛太 「咲舞かな?」
瑛太はドアを開けた
瑛太 「おはよー」
そこに居たのは。櫻だった。
櫻 「瑛太くん おはよう 」
瑛太 「櫻さん早いね♪」
櫻 「瑛太くん最近朝会わないもん。 ここで待ち伏せしてみましたーw」
瑛太 「そっかー。 あのね。僕バイトを辞めたんだー。」
櫻 「あっ、そうだったんだーw」
瑛太 「今日の業後。 屋上で話せませんか?」
櫻 「わかった。」
そう言って櫻は音楽室を出ていった。
こーゆー時に限って時間がゆっくりで邪念が多く入る。
僕はこの日いつも以上に人の話が耳に入らず。
人を避けていた。
そして、約束の時間が来た。
僕は少し遅れて。
屋上へむかった。
櫻 「瑛太くん?」
瑛太 「ごめん。 遅くなって。」
櫻 「気にしてないよ」
瑛太 「ねぇ。 櫻さん。 いや、ほっちゃん。」
櫻はドキッとした。
櫻 「いつから気づいたの?」
瑛太「昨日あの後咲舞の家でピアノ弾いた時に気づいたんだ。
そこに私はいない。」
櫻 「流石えーくん。 鈍感だけどキレるね~」
瑛太 「僕は君に恋をした。 2回も。ほっちゃんとして1回。 櫻さんのして1回。でも君に教えてもらった。 ピアノは正直者って。」
櫻 「2回も私の事好きになってくれたんだ。嬉しいな。」
瑛太 「ピアノ弾き始めて
悩んで。迷って。苦しんでさ。 辿りついた答えがさ、笑えるくらいシンプルで
それも君が教えてくれた」
櫻 「もう一度君に聞いていい?」
瑛太 「うん」
櫻 「君は何のためにピアノを弾くの?」
瑛太 「僕の音でモノクロな世界を少しでもカラフルに照らせたらなって。
この世界のを嘘をもカラフルにして見たいんだ!」
櫻 「えーくん。 あの頃みたいに目がキラキラしてる。」
櫻はこの時既に瑛太の恋を知っていた。、だけど
知ってるけど、知ってたまるか。
そんな簡単に諦められない。
櫻 「えーくん。私もね。君のこと好き。」
瑛太 「ありがとう。 でも、僕の隣はどうやらほっちゃんじゃないみたいなんだ。 ピアノが教えてくれた。」
櫻 「えへへ。 やっぱり、そうかー。 ピアノのアドバイスするんじゃなかったなーw」
櫻は笑い泣きをして
僕の背中を押してくれた
櫻 「さぁー、行きなよ えーくんには、涙見せたくないから。」
僕は櫻を背に階段を降り
全速力で家へ向かった。
どんな服で行けばいいのだろう?
なんでこんな日に美姫がいないんだ。
悩んで。僕なりの形。
口下手でこの間まで恋する事を拒み
それなのに恋をして迷い悩んだ。
全部、学校が繋がっている。
僕は脱ぎ捨てた制服をもう一度着直した
まだ時間があった。
柄にも合わず美容院へ行って
僕には似合わないはずのかっこいいちゃんとした髪
メガネを外し
コンタクトに変えた。
変わりたいから変わるんじゃない。
変わらないといけないから変わろう。
それから僕は21本の薔薇を手に
時刻は18:38分
夕暮れが少し暗くなって来た。
僕は、急いで桜の木へ向かった。
僕は、ホッとした
こんな時ぐらいは先に来て待っていたかった
いつも咲舞は僕より先に来て待っててくれた。
今回もそうだ。
僕が着き
すぐに咲舞が来た。
来たのは咲舞だけじゃなかった。
でも、良かった。
渉と櫻は少し距離を置いて
何も離さずに笑って
僕に今のお前なら大丈夫って伝えてくれる気がした。
瑛太 「ごめんな。待たせて」
咲舞 「バカ。 待つって何回言わせるのさ。」
咲舞 「それより、普通の瑛太がこんなにも頑張ってどうしたの?」
瑛太 「櫻! あの歌弾いてくれよ。」
咲舞 「あの歌?」
瑛太はニコッと笑って
櫻のヴァイオリンに合わせて歌った
瑛太 「この歌が今までの僕のエンディング。 そして、これからの僕たちのオープニングだよ」
咲舞 「ちょっと。 そんなかっこよくなったら。」
瑛太 「好きです。 」
僕はそのたった一言を咲舞に伝え。
21本の薔薇を差し出した。
咲舞 「真実の愛・・・」
瑛太 「ベタだけどどうかな?」
咲舞は泣きながら。
咲舞 「ベタとどうだっていいよ。
瑛太・・・ 好きになった時から諦めてたの。
ほっちゃんがいたから。
でも。勇気出して言って良かった。」
瑛太 「長い間ごめんな。」
咲舞 「おかげで待つの得意になりましたw でも、これからは待たないからね? 」
そう言って無邪気に泣き無邪気に笑った顔は
どう表現していいのかわからなかった。
何を伝えたらいいのか?
もぉ、沢山の事が伝わり過ぎて困った。
咲舞 「もぉ、見た目が変わっても鈍感は変わらないのか。」
そう言って咲舞はキスをした。
渉と櫻のことを忘れ
桜吹雪の中僕達が桜の奇跡となった。
渉 「どうだ? 理不尽に落ちた恋は?」
瑛太 「なんとも言えない。でも、すっげぇー幸せ! 」
櫻 「えーくんのばーか 」
櫻は泣きながら言った
瑛太「ヴァイオリンありがとう これからもよろしく」
そう言って手を出した
櫻は言った。
櫻 「咲舞ちゃんを不幸にしたら許さないからね。」
瑛太 「おう」
この日僕たちは昔の事を話しながら
家へ帰った。
家に帰って何時になっても美姫は帰らなかった。
瑛太 「母さん。美姫遅くない? 大丈夫かな?」
母さんは泣いていた。
西野家 母 「あの子急だけどフランスへ留学したわ。」
瑛太 「え?…」
何を言っているのか訳がわからなかった。
母は黙って手紙を渡した。
お兄ちゃんへ
この手紙を読む頃お兄ちゃんは訳がわからないと思っているでしょう。
私、フランスでクラシックバレエを勉強します。
お兄ちゃんには内緒でコンクール入賞したりして、フランスの学校からお誘いがあって。
やっと行く決心がつきました。
私の好きな人が幸せになる事ができたから。
お兄ちゃん今までありがとう。
咲舞ちゃん泣かせたら怒るからね!!
私にあと10cmのを超える勇気があれば。
ママのこともよろしくね
美姫より
瑛太 「なんで。教えてくれなかったの。」
西野家 母 「美姫がそう言ったの。 次泣くのは私が結婚する時だ~!って言ってたから」
瑛太 「そっかー。」
西野家 母 「でも、あの子らしいじゃない 」
僕はその日美姫の部屋を開けた。
家具以外のものはほとんど無くなっていた
そこに一枚の写真があった。
最初で最後の写真だった。
うちの家族と咲舞の家族。
もちろん。出ていった父も写っていた。
涙した。僕は
美姫の為にも
咲舞を幸せにすると改めて心に誓った。
~END~
