高3の春のある風の強い日
僕はいつもと変わらない近所の公園で
桜の奇跡を見てしまった…
風に乗るようなヴァイオリンの音色。
それを操る高そうな家柄の少女
僕とは反対な世界で生きていそうな君に僕は
ひと目で惹かれた
僕に声を掛ける余裕はなかった。
時間?いや、違う。
近くにいる君が遠くの人に思えたのだから。
あの子は僕に気づきにっこり笑って僕に近づき
僕は期待した……
?? 「おはよう また会えるといいね」
瑛太 「お、あ、え、あっ、おはようございます え!? 最後なんて?」
?? 「ひー、みー、つー♡」
瑛太 「(; ・`д・´)ゴクリ」
一体何があったんだこの数分で……
桜の奇跡…
とにかく新聞配って早く帰ろう。
ふー、終わった
瑛太 「たっ、ただいまー」
美姫 「あっ! お兄ちゃんおかえりー ママ仕事行ったよー」
瑛太 「あー、美姫ただいま そっかー
ありがとなー 朝ごはんまだか?」
美姫 「まだだけどー?」
瑛太 「お兄ちゃんが作るから、学校の準備しな♪」
美姫 「はーい♪ って、えっ!!! お兄ちゃんどーしたの?」
瑛太 「えっ? なんかついてるの?」
美姫 「違うよ なんか、朝なのに幸せそう! なんかキモイ」
瑛太 「俺泣いていいか? キモイは泣くぞ…」
美姫「ごめんなさーい」
瑛太 「まぁ、なんでもいいから今日は僕に任せな」
美姫「はーい♡」
美姫とは
僕の一つ下の妹で、真面目で普通に可愛い
僕とは逆な世界に居る人だ
幼い時に両親は離婚し
シングルマザーの母に代わってここ2、3年で家事をこなして来た
たまーに、やらかしたりするけど
成績優秀、容姿端麗、運動万能な学校期待の優等生だw
兄ながらこいつは良い女の子だと思うw
てか、僕のいいところ無い姿や能力は
きっと美姫に持ってかれたと言っていいw
そーこーするうちに、朝食も終わり
登校時間だ
美姫 「今日部活の友達と帰り遊ぶから夜ご飯までに帰るね」
瑛太 「了解 事故とかには合うなよ 」
美姫 「はーい♪ いってきまーす♡」
瑛太 「おう! 行ってらっしゃい 」
僕もそろそろ行かないとな!
今朝のあの子可愛かったなー……
いやいや、ない!
僕には絶対ない!
まず、絶対彼氏いるし
学校違うから会うことなんて……
また明日あえるかなー?
ヤバっ!
早く行かないと昇降口混雑して寝れんな(汗)
ふー、着いたー
眠てー
寝よかなー。
たぶん、誰か授業には起こしてくれるはずw
(´-ω-`)))コックリコックリ。。
(u_u)。。。zzzZZ
(キーンコーンカーンコーン)
~HR~
先生 「席付けー! 今日から転入する星空 櫻だ」
拓音 「めっちゃ可愛い子やないですか(*´Δ`*)」
真白 「可愛い子見るとすぐ言うー!」
空葉 「悠里に言いつけるよー?」
拓音 「ちょっ、待てって! 悠里が一番に決まっとるやん! 」
クラス 「おっ? ノロケ いーなーお暑い方は!…」
先生 「お前ら黙れ! 話は放課にしろ! 一応今話す権利あるの俺なんやからw」
先生 「じゃあ、星空軽く自己紹介して西野の隣の席に行ってくれ」
櫻 「星空櫻です 父の仕事の影響で東京の音ノ葉高校から来ましたー」
櫻 「1年間ですがよろしくおねがいします」
クラス「ザワザワ……」
クラス「音ノ葉高校ってまさかあの音楽で有名な?」
高樹 「あー! 高校生のヴァイオリンコンクールでこの間ニュースで出てた! 星空櫻ってあの!有名な!!!!」
櫻 「今の男の子の言う通りです。」
先生 「マジで、静かにしてくれ! 隣の瀧先生に嫌われるから(汗)」
クラス 「春山っち ほんと、瀧先生好きだね~ ごめんなさーいw」
春山先生 「大きい声で言うな(照) 星空、席に行ってくれ♪」
櫻 「はーい♪」
櫻 「西野くん? 西野くん? 寝てるのかな?」
渉 「おい、瑛太! 起きろ! 可愛い可愛い転入生さんが挨拶してるんだからww」
瑛太 「てんにゅうしぇい? にゃにぃしょにぇ? おまえねぇぼけとるん??」
渉 「寝ぼけとるのはお前だ! 隣見ろ!」
僕は昨日遅くまでアニメを見てて眠くてHRはほとんど毎回寝てた
特に僕には関係のないことだから…
だが、渉はユーモアある奴だけど嘘はつかない
たぶんw
彼の言葉を信じ僕は隣を見た…
綺麗な髪の少女は他校の制服を着ていた
だが、僕は二度目の光景だ。
今日既に見ていた
瑛太・櫻 「あっ! 公園の時見た!」
瑛太 「はじめまして、たった今お見苦しい姿を(汗)」
櫻 「おはようw はじめまして星空櫻です 音ノ葉高校から来ました 1年間ですがよろしくおねがいします」
瑛太 「こちらこそよろしくね」
~放課~
ふー、やっと放課か…
焦ったー。 なんであの子がいきなり…
偶然? それとも必いやいや、
次の授業なんだっけ?
櫻 「ねぇ、制服着てみたけどどぉ?」
クラスの女子達 「スタイルいいし 美人さんだから いーなー」
クラスの女子達 「普段着どんな感じなのー?」
咲舞「どぉした? 瑛太?」
瑛太「ふぉーん? 何もしてないよ」
咲舞 「お前惚れたな? こんな可愛いうちと妹を近くに置きながらw」
瑛太 「なわけw 」
咲舞 「ねぇー、可愛いとかスルーしないでよー
ねぇ、今日帰り遊びに行かない?」
瑛太 「僕とー?」
咲舞 「もちろん 私じゃ不満? もしかして転入生さんとお出かけしたかったの?」
瑛太 「いやいや、咲舞様で満足ですw 転入生は高嶺の花過ぎだよ! だから僕には無縁…」
咲舞 「へぇー、なんか失恋した人みたいな顔してるよ? 」
瑛太 「僕が失恋? 恋もしたことないのに」
咲舞 (嘘。 昔から嘘をつくと下ばかり向いて。)
咲舞 「さあ、音楽の授業行こっ(^ω^)」
瑛太 「うん」
咲舞は小さい頃からいっしょで
あー、そう言えばあの公園で昔よく遊んでたなー
(キーンコーンカーンコーン)
~音楽の授業~
櫻 「ねぇ、瑛太くん 教科書一緒に見ていい??」
瑛太 「う、うん!」
音楽教師 「今日歌のテストを抜き打ちでします」
クラスメート 「えー」
音楽教師 「えー、曲目は自由 この本から選んでね みんなの好きな歌とかもあるはずだから」
順番が過ぎ。
音楽教師 「次はあっ、転入生の星空さんね」
櫻 「あ、はーい♪ 瑛太くん行ってくるね」
瑛太 「うん!」
星空さん何歌うのかな?
音楽教師 「星空さんは何を歌いますか?」
櫻 「皆さんは何か聴きたい歌ありますかー?」
クラスメート 「えー? ザワザワ……」
渉 「瑛太が好きなスキマスイッチの奏お願いしますw」
瑛太 「ちょ、渉ー。 何言ってんの?」
渉 「瑛太奏好きじゃん? 前好きな子に歌って欲しいって」
瑛太 「確かにそうだけど…」
沈黙に流れる奏…
星空櫻の歌声は僕だけでなく
先生もクラスみんなも魅了した。
終わる間際渉が不意に僕に言った
渉 「あの子が可愛いから? 関係ねーじゃん その子に惹かれた 恋ってさいつだって理不尽に落ちるだぜ」
瑛太 「渉、お前カッコ良すぎていい奴だなw」
不意に僕は涙を少し浮かべた。
渉の言葉?いや違う。
今日の桜の奇跡もすべてが連鎖して。
そして、今奏を。
瑛太 「初恋のほっちゃん。
元気にしてるかなー?
僕は今日君を裏切る事になります。」
渉 「……」
奏が終わり。
音楽教師 「今日はここまでね また抜き打ちでやるから覚悟してね♪」
櫻 「どうだった? 私の歌」
瑛太 「良かった…凄く!」
櫻 「えへへ。」
「教科書ありがとね」
他の授業が終わり
僕は咲舞の約束の為に裏門へ
咲舞 「同じクラスなのになんでこんなにも時間かかるかなー。 女の子待たせる男なんて。」
瑛太 「ごめんごめん。」
咲舞 「何奢って貰おーかなw」
瑛太 「高いのはやめろよ?」
咲舞 「お? 流石働きマン(笑)」
瑛太と咲舞は笑いながら桜並木を歩いた
僕はいつも咲舞横を歩いてた
咲舞は昔からずっと仲の良い二人だw
アニメとかでもよくある
幼馴染みと言うやつだ。
何も隠せないし。いつも一緒でカップルと勘違いされて陰でなんであの子がなんて。
だけど。 咲舞はいつも僕の味方で
助けてもらってる。
だから、僕は咲舞の力になりたい。
咲舞 「ねぇ、瑛太! 瑛太ってばー! 遅刻の次はシカトー?」
瑛太 「あっ、ごめん。 考え事した(汗)」
咲舞 「まー、さーかー? 転入生の星空さんの事考えてたなー?」
咲舞 「私と言う可愛い子がいる中で他の子を考えるのかー。 なんか、嫉妬しちゃうなーw」
瑛太 「違うって! 昔仲良かったほっちゃんの事考えてたんだよー!」
咲舞 「ほっちゃん懐かしいねー 瑛太の初恋の人だっけ?w」
瑛太 「うん。」
咲舞 「どうして今頃? 会いたいの?」
瑛太 「えっ!? それは……」
咲舞 「また理由探して。 少しは素直になりなよ。」
咲舞 「瑛太ー、私と付き合う? 友達じゃなくて恋人として。」
桜吹雪の中に咲舞が映った。
瑛太 「えっ、それはー。 ごめん。僕にはわからない。」
咲舞 「嘘だよーw 瑛太は純粋で可愛いなーw 瑛太今好きな人居るんだね。」
瑛太 「咲舞には隠せないか。」
沈黙になった二人。
桜並木を通り抜け
僕らの定番なスイーツ専門のカフェに僕たちは到着した。
~TEARS ANGEL~
咲舞 「今日は瑛太の奢りだ・か・ら! フォンダン・オ・ショコラにしよー(照)あとわ、カフェラテのクリーム多めで」
瑛太 「僕は、カヌレにカプチーノお願いします」
咲舞 「瑛太ー! また、カヌレ。 他に食べようと思わないの? 」
瑛太 「んー。特にないかなw」
咲舞 「例えばー、フィナンシェとかどお?」
瑛太 「咲舞。 それお前が食べてみたいやつだろ? てか、お前カヌレ飽きたから薦めてるだろ?」
咲舞 「だってー、美味しそうなんだもんw」
店員 「お待たせしました♪ フィナンシェも美味しいので今度お召し上がってください(^ω^)」
咲舞 「店員さんのお墨付きだよーw さっ!食べよ(^ω^)」
瑛太 「また今度なw」
今日、フィナンシェ美姫に買って帰るか。
咲舞 「ねぇ、瑛太?」
瑛太 「ん? なに?」
咲舞 「瑛太ってなんで美姫ちゃんには優しいの??」
瑛太 「ちょ、お前何を察したんだよ?」
咲舞 「えぇー? 顔に書いてあるよ? 今日美姫に買って帰るかって!」
瑛太 「お前いつからそんなに人の心読めるようになった?」
咲舞 「もっと褒めてー(照)」
瑛太 「この後、どおする?」
咲舞 「久しぶりに瑛太の家行こーw」
瑛太 「今日美姫遅いぞ?」
咲舞 「だから、襲うかも?」
瑛太 「おい、咲舞お前ほんとに馬鹿か?」
咲舞 「えぇ?? うちが可愛すぎて家に連れて行けることが嬉しくて泣けるって?」
咲舞 「それなら、もっと早く言ってよー(照)」
瑛太 「お前についていけない。 来るならTSUTAYA寄ろうよ」
咲舞 「冗談だってw いーよー あっ! DVD借りて見よーよw」
瑛太 「グロイのなしな お前すぐ泣くから!」
咲舞 「(≧∀≦)ゝイエッサ!」
お会計を済まして
僕たちはTSUTAYAへより
僕の家へ向かった
~西野家~
咲舞「お邪魔しまーす 久しぶりだなーw」
瑛太「誰も居ないからのんびりしてけよw」
咲舞 「DVD見よーよw 」
瑛太「菜に借りたの?」
咲舞「え? 指恋って言うラブコメ映画」
瑛太 「じゃあ、紅茶入れるね♪」
咲舞 「お構いなくー♪」
指恋を僕ら二人で見て
僕は、色んな事に違和感や疑問を抱いた
僕のしてる恋と全く違う!
初恋の人があんな風に現れるわけない!
隣で咲舞は泣いてた。
咲舞 「うー、ヴァーーーん ごれいいはなじずぎだよ(涙)」
美姫 「ただいまー」
瑛太 「あっ! 美姫おかえりー」
美姫 「うぇ? お兄ちゃん、咲舞ちゃん泣かしたのー?」
瑛太 「いや、これは違う! 俺は無罪だ!」
美姫 「お兄ちゃん、最低!」
咲舞 「美姫ちゃん違うよ これ見て泣いてたの。 泣けるんだよー。」
美姫 「あっ、そうだったんですかー? なになに? ゆ・び・こ・い? あー、これ!」
瑛太・咲舞 「うん?」
美姫 「私もこれ見て泣きましたー! 最後に初恋の人と再開 いいですよねー。」
瑛太はこの話にいいところをひとつも感じずに居るのに
なぜこの二人はこの映画にここまで純粋に泣けるのか不思議で
たまらなかった。
初恋が戻ってくるなんて。。。
僕に新しい恋を諦めさせたいのか?
咲舞 「あー、そー言えば、瑛太ね、美姫ちゃんにお土産買ってきたんだよーw」
美姫 「ぇー? お兄ちゃんほんとー? やっぱ、今日の朝から変だよーw」
咲舞 「それは、初耳だなーw 詳しく説明してもらわないとー」
瑛太 「何もないって! ほんとに!」
咲舞・美姫 「何もないわけ無いでしょ?」
瑛太 「・・・ あっ、フィナンシェ食べたくないんだなお二人さん。w」
咲舞 「はー、ズルイことするなー。 フィナンシェに免じて許そうw」
美姫 「お兄ちゃんずるいよー。 フィナンシェありがとうねw」
僕たち三人はフィナンシェを食べながら
いつもの様に笑い話をして
僕と美姫は咲舞の帰るのと同時に
外へ出掛けた。
夕暮れで真っ赤な炎のような街を2人で歩いて
美姫は鼻歌を鳴らしながら
あるフレーズを口にした
美姫 「君だよ~君なんだよ~ 教えてくれた~ 」
瑛太 「・・・」
美姫 「お兄ちゃん、美姫ね恋したんだー(照)」
瑛太 「そ、そうなんだ。」
美姫 「なにその反応。 お兄ちゃんは? 好きな人居ないの?」
瑛太 「僕は・・・ 」
美姫が振り返り。
僕に抱きついた。
美姫 「ごめんね。お兄ちゃん。 私さ、今日振られたんだ。」
僕優しく美姫の頭を撫でた。
美姫の涙を見たのはあの日以来だ。
お父さんが出ていったあの日。
美姫は、強い子ではないけど僕と母の前では
あの日以来初めてだ。
たぶん、ずっと一人で戦って一人で泣いてたのだろう。
瑛太 「美姫・・・ 辛かったな。」
美姫 「(泣き声)」
瑛太 「僕に恋の事はわからない。 でも、美姫のことはこの世で一番わかってる!」
美姫 「(泣き声)」
瑛太 「でも、美姫のことで知らないこともある
男の僕に話せないことなら 母さんでもいい 母さんでも無理なら
咲舞だって助けてくれる。」
美姫 「(泣き声) お兄ちゃんありがとう。。。」
僕たちは夕暮れを過ぎ
少しの暗闇の中で
無言のまま家に帰った。
瑛太 「ご飯できたら呼ぶねw」
美姫 「うん。」
瑛太は晩御飯を作り始めた
西野家では土日以外つまり平日は瑛太と美姫が交代制で作っている
だが、晩御飯は美姫の部活の都合上瑛太が作ることが多い。
瑛太 「できたー。」
瑛太 「美姫ー! 出来たよー」
瑛太は、階段を上り2階へ
美姫の部屋をノックして
瑛太 「応答がない。」
瑛太は頭の中で
さっきの言葉を過ぎらせた。
瑛太は、ドアを開けた!
美姫 「。oOzZZ」
そこで美姫は寝ていた。
瑛太は「良かった」と小声でつぶやき
肩に毛布をかけて携帯に
ご飯出来たよ♪って
送って1階へ降りた。
瑛太 「いただきます♪」
僕は、ご飯を食べ終え。
美姫と母のご飯にラップをかけ
部屋を離れて自室へ向かった。
瑛太 「今日は色んな事あったなー。 」
沈黙の部屋になぜか笑えた。
瑛太 「まだ19:30か。 寝るには早いよな。」
だが、僕はウトウトして
少し眠りかけた。
その時、電話が鳴り響いた。
僕は、慌てて下へ降り電話に出た。
電話の相手は咲舞だった。
咲舞 「もしもし 瑛太くん居ますか?」
僕は声を変えて言った
瑛太 「今瑛太は出掛けてます♪」
咲舞は笑った
咲舞 「あっ、そーなんですか? あの、西野さんの家瑛太くんしか男性居ませんので 瑛太くんじゃないなら 警察に通報しますよ?」
瑛太 「ちょ、ごめんごめん 咲舞僕が瑛太だよ(汗)」
咲舞 「冗談を冗談で返してみたw」
瑛太 「それで何か用でも?」
咲舞 「あのさ、明日学校一緒に行かない?」
瑛太 「僕早いけどいいの?」
咲舞 「なんか、久しぶりにピアノ弾きたくてさー
瑛太うちのピアノ好きだって言ってたから
聴いて欲しいしw」
瑛太 「わかった 楽しみにしとく」
咲舞 「うん♪ おやすみ」
瑛太 「おやすみ」
僕は、少しワクワクしながら布団へ入った。
結局、この日僕は、早く寝ていた。
早朝4時。
僕は、いつもの様にバイトへ行った。
そしていつもは少し憂鬱なバイトも今日は心弾むワクワク感に満ちていた。
そして、やっぱり、また出会えた
櫻は桜の木の下でヴァイオリンを奏でていた。
櫻に見とれた僕は、
少し世界がカラフルに見えた
櫻 「あっ、瑛太くん。おはよう 朝からバイト?」
瑛太 「う、うん おはよう」
僕は、とても緊張した。
彼女はにこって笑って
僕の横を通り過ぎた。
僕は、少し時間が止まったように立ち尽くしていた。
はっと、意識を戻した時少し時間に危機を感じた。
今日は咲舞との約束がある。
僕は、残りの新聞を配り終え
家へ向かった。
そしたら、
既に咲舞が来ており
朝から女子トークで家が賑やかだった。
咲舞 「あっ、瑛太ー、おはよう」
瑛太 「おはよう 咲舞早いなー」
咲舞 「だって、早くピアノ弾きたいものーw」
ワクワクした咲舞の顔に
幸せを感じた。
そう言えば、咲舞のピアノって本当久しぶりだなー。
昔から音楽だけは一級品だった。
だけど、なんで辞めたんだろう・・・
咲舞は楽しそうに歩き
その姿は自由に飛び回る鳥にも見えた。
咲舞 「ねぇ、先に音楽室で準備してるから 飲み物買ってきて~」
瑛太 「しょうがないなー。」
いつもなら嫌々行くパシリみたいな頼み事も
今日は少し違った。
もちろん咲舞のピアノが聴けるからだ。
音楽室から音が少し漏れて
綺麗な音色を奏でていた
でも、どこか寂しそうな音色にも聴こえた。
僕が階段を登るにつれて音色は強くなり
カラフルな風景を感じた。
でも、やっぱり、寂しそうな色の方が強かった。
僕は、音楽室のドアの前で立ち止まり
少し音楽室へ入るのを拒んだ。
その時、とても柔らかくて幸せの色をした声が聞こえた。
櫻 「瑛太くん? 音楽やってるの?」
瑛太 「前はやってたけど、もぉ辞めちゃったよ 今日は咲舞の付き添いだよ」
櫻 「じゃあ、邪魔しちゃ悪いなーw」
瑛太 「邪魔じゃないよー? 咲舞だって喜ぶよ?」
櫻 「ううん、 私にはわかる。 あの子強がって笑ってるけどピアノが。音色がね、泣いてるの。 音楽は正直者だから。」
瑛太 「そっか。 なんか、ごめんね。」
櫻 「咲舞ちゃんにさ、今度聴かせてって伝えといてね♪」
僕は、音楽室へ入る決心をした。
瑛太 「ごめんね。遅くなった」
咲舞 「どーせ、どこかで道草してたんでしょ?」
瑛太 「・・・」
咲舞 「どーしたのー? そんな顔してさー?」
瑛太 「咲舞。 一つ聞いていいか? 」
咲舞 「ん? うん。」
瑛太 「どーしたらそんなにも音をカラフルに彩れるんだ?」
咲舞 「期待したうちが馬鹿でした! でも、ありがとう。 本当に。」
瑛太 「実はさ、さっきそこで。 星空さんに会ったんだ。」
咲舞 「あっ、そうだったんだ。」
咲舞はピアノを弾き始めて
少し感情を隠すようにピアノに集中した。
瑛太 「咲舞のピアノ綺麗だって褒めてたよ それで、今度一緒に弾きたいだって。」
咲舞は少ししてピアノを止めた。
咲舞 「瑛太。 真剣に聞いて。」
僕は少し怖くなった。
瑛太 「僕、ピアノ弾くから少し落ち着いてからじゃダメかな?」
この瞬間。
僕は、また理由を探した。
そして、咲舞の気持ちがほんのりとわかった気がした。
咲舞は少し拗ねたように。
咲舞 「瑛太って、いつも大事な時に逃げるなー。
でも、瑛太のピアノ聴けるならいーやw」
瑛太 「ごめんね。 業後屋上で話しよ。」
咲舞 「うん。 絶対だよ。」
僕は、少しホッとしたと同時に
いつもとは少し違う咲舞に違和感を感じた。
そして、僕たちはピアノを弾き終え
教室へ。
それまで咲舞と僕は、話すことがなかった。
それは、僕が少し気まずかったからだ。
櫻 「ねぇ、瑛太くん。 瑛太くん?」
瑛太 「えっ? ごめん ボーッとしてた(汗)」
櫻 「あのさー、途中からあのピアノ奏者が変わったように色が消えたのだけど? なんで?」
瑛太 「たぶん、僕だ。 」
櫻 「そっかー。 ねぇ、瑛太くん。」
瑛太 「はい?」
櫻 「君は何のために今日ピアノを弾いたの?」
瑛太 「それは・・・」
櫻 「ごめん。 聞き方変えるね。」
櫻 「君はどうしてピアノを辞めてしまったの?」
瑛太 「・・・」
瑛太 「それは、幼い頃好きな子が転校して。 それと同時にピアノを・・・」
櫻 「それって諦める理由になるのですか?」
瑛太 「しかたないんだ。
あの子だけが。 僕の下手なピアノを好きだって。」
櫻 「瑛太くんは、今恋をしていますか?」
瑛太 「えっ?」
櫻 「恋をすると世界がカラフルに見えるそうです。 」
瑛太 「そっか。でも、僕には今が精一杯なんだ。」
櫻 「ごめんなさい。 生意気なこと言って」
瑛太 「いやいや、全然だよ。」
櫻 「あの、返事はすぐにとは言いません。
今度私と演奏してください。」
瑛太 「ごめん。 まだわからないや。 ピアノ弾くと色んな事思い出して怖いからさ。」
櫻 「私。ずっと待ってます。」
僕は、今日1日ワクワクして
幸せを感じて過ごすのだろうと
昨日から錯覚をしていた。
少しの後悔と少しの罪悪感に。
でも、僕自身何に後悔をし罪悪感を感じたのか
今はまだわからなかった。
業後すぐに屋上に向かった。
僕は少し屋上で待った。
心配で仕方なかった。
僕は、壁に持たれ座ることにした。
静かに目を閉じ。
周りの音を聴いてみた。
色んな音をしていた。
部活に熱を入れる音。
好きな人の話をする少し幸せな音。
まだ僕の知らない音。
太陽が夕日に変わり
桜を少し黄色く照らした頃
咲舞は僕の後ろから現れた。
目を涙で腫らせていた。
咲舞 「瑛太。 ごめんね。」
瑛太 「僕こそごめんな。」
瑛太 「なぁ、咲舞。 僕さー、待ってる間考えたんだ。」
咲舞 「そっかー。 瑛太はやっと前に進むんだね。」
瑛太 「うん。」
咲舞 「私ね。 瑛太の事がずーっと好きだった。
音楽を始めたのもこの高校に進んだのも。
全部好きな人の傍に居るため。」
瑛太 「ごめんな咲舞。 今の僕には本当にわからないんだ。」
咲舞 「私。 うちさ、いつまでも待つよ。 でも。今だけはこうさせて。」
そう言って咲舞は僕の胸に顔を隠し静かに泣いた。
その姿は僕を苦しめた。
咲舞 「瑛太。 ごめんね。
私さ今日嬉しかったんだー。 瑛太のピアノまた聴けて。」
瑛太 「あのさ、今度また弾くよ 」
咲舞 「うん♪ 絶対だよ。 絶対に聴くから! あっ、瑛太。 私の音カラフルだったでしょ?」
瑛太 「うん カラフルで咲舞らしくぴょんぴょん跳ねてた」
咲舞 「えへへ。(照) それはね、恋をしてるからだよ 」
瑛太 「恋か。 咲舞もう少し。 僕に時間をくれ。」
咲舞 「瑛太は陳腐過ぎなんだよ。 でも、待つって
瑛太が答えを決めるまで。」
瑛太 「ありがとう。」
僕たちは夕暮れに
寂しさを少し残していつものように。
いや、いつもとは少しちがう。
お互いを気にして帰った。
瑛太 「ただいま。」
美姫 「おかえりー」
瑛太 「今日ご飯頼んでいい?」
美姫 「いいけど。 どうしたの?」
瑛太 「ピアノ。 ピアノをさ、また弾こうと思ってさ。」
美姫 「お兄ちゃん。 やっと前に進むんだね。」
美姫は小さく囁いた。
ずっーと避けてた。
弾かない理由を探して。
モノクロの音色に嫌になって・・・
結局この日はピアノを無心に弾き
気がつけば。
夜も遅かった。
そして。
次の日の朝僕は、バイトを辞め。
そして、僕はピアノに打ち込んだ。
基本設定|Ameba (アメーバ)
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