米澤穂信 著「王とサーカス」

マイブームとなりつつある米澤穂信のベルーフシリーズ

今作では大刀洗が本格的にフリージャーナリストとして活動を開始。

ジャーナリストとしての本質や意義を問われ葛藤していきます。

作品の中で、登場人物の一人が大刀洗に投げかけたテーマは、図らずも読者である自分自身にも突き刺さる内容でありました。

以前には相模原の事件のノンフィクションを読み…。

他にもこれまでにも過去の陰惨な事件や事故を綴った書籍を数多く読んできたものの…そこにゴシップ的に…楽しむ要素が無かったと問われれば恐らく“NO”となります。

“考えさせられた”“、痛ましい出来事だ”と言葉を並べ立てながらもどこまで本質を受け止める事が出来ていたのか…。

フィクションでありながら、作中の大刀洗と同様に大きく悩まされる作品でした😥

“古典部”シリーズと異なるハードな内容は健在❗


追記


最近の“大刀洗”シリーズに感化され、ハードカバー版を購入しましたが…。

最近になって文庫版が発売されたのは見なかった事にします 苦笑