炎の怒り

いや、

怒りの炎

んぎゃーッ

もう、

どっちがどっちかわからんけど、

俺は怒っている

エレベーターで隣人と一緒になった。

10年くらい住んでるマンションだけど、

隣人とは、ほっとんど話した事がないんだ。

エレベーターの中で、

俺たちは、

2人きりだった。

グイーン

エレベーターは上がっていく。

扉の前に立つ隣人の首が、

その背後に立つ俺の方に、

ゆっくりと回転した。

そして、

俺に言った。

それ、

付けてますけど、

どーしたんですか

うちもそうなんですよ。

うちは透析なんです。

・・・・ 

おっとぉーー

ズケズケきますね。

でも、

なんとなく向こうも言ってるから、

俺も言わなきゃならく思ってしまって、

うちは心臓です。

言った瞬間、

すっごい後悔した。

何で言っちゃったんだろう・・・

言わなきゃよかった。

それと同時に、

物凄い怒りが込み上げてきたっ

隣人に腹が立ったのか、

自分に腹が立ったのか、

多分両方だな。

でも、

何でそんなに腹が立つのかが分からない。

だけど、

俺は、

何故か分からないけど、

分からないけどッ、

物凄く、

腹が立っているッ