彼との毎日は楽しかった。

彼には前の会社の社長から借りてる60万の借金があったけど、2人で一生懸命働いて、休みも時間帯も合わないすれ違いの生活だったけど、充実していたし、2か月に1回くらいの休みが重なる日を楽しみに頑張っていた。

借金も順調に返し、年が明け…

2008年3月、彼にプロポーズされた。

知り合ってから2年ちょっと。

ヨリ戻してからは、わずか10ヶ月。

あたしは借金もまだ残ってるし、もう1年延ばそ?と言ったら、とても悲しそうな顔をされた。

あたしはこの顔に弱かった。

唯一の趣味のスロット行って負けて帰ってきたときも、この顔をされるとついお金を渡してしまっていた。

ホントはちゃんと改心したのか、もっとゆっくり見たかったけど、彼が信じてというので結婚する事にした。

そして念を押した。

『ほんまに他に借金ないね?』

「大丈夫やって♪」

それを聞いて安心して籍を入れた。

もちろん結婚式なんて挙げなかった。

あたしは携帯も結婚させてあげよ�って言って、携帯の登録氏名を変更し、あたしの口座から一括で引き落としてもらうようにして、結婚を期に彼の携帯のロックを解いた。

『信じるわ』と言って。



幸せな日々が続いた。

彼は、「ほらな、やり直しても上手くいく場合もあるやろ?」と得意気に言っていた。

結婚して2か月、5月のある日。

あたしはいつものようにポストを覗いた。

入っていたのはアコムからの請求書。

それから武富士、アイフルからも続いて請求書が届いた。

『これどういう事!?むかっむかっむかっむかっ

彼はその請求書を眺め、いきなり土下座をした。

「ごめん、本当に忘れてた!!

何ィー(°□°;)!?

普通忘れる?

確かに彼は超がつくほど無精者だけど、借りたもの忘れるとか普通じゃないよね。

借金は全部足すと300万に膨れ上がっていた。

こんな大事な事を結婚前に言わないなんて詐欺もいいところだろ。

金融会社に借金した事がないあたしは60万の借金でさえ嫌だったのに汗

離婚する事もチラッと頭によぎったけど、あたしは腹を括った。

『もういいよ、一緒に返して行こう。その変わり、スロットはもう止めてね。』

彼には60万の借金が有ったが、休みをほとんど取らず働いていたので息抜きも必要だろうと毎月3万、多いときは5万、スロットに行かせてあげていた。

「うん�ありがとうキラキラ」と子犬のように摺よってきた。

しょうがないなDASH!頑張るかービックリマークと気合いを入れて、あたしは今まで残業を断っていたんだけど、少しだけ残業をしだした。

月曜日~土曜日、9時~17時までのフルタイム。

旦那は料理が上手でよく家事を手伝ってくれていたけど、お互い忙しいため疲れがきた。

通勤に45分ほどかかるし、旦那は中休みに6時間の休憩があったりしたので、会社の近くに引っ越す事にした。

彼とあたしの会社は近かったので丁度よかったんだ。

彼はブラックだから家はもちろんあたし名義。

母に預けていた猫3匹も引き取り、少し広くなった新しい家で、忙しくも楽しい毎日を過ごした。

その頃から、会社も15分で行けるようになったのであたしは毎日のように残業をした。

早く借金を返してしまいたかったから。

同じ家にいるのに時間も休みも更にすれ違いになり、話す時間も取れなくて、会話はメールでしたり、ホントに忙しい毎日だった。

それでも幸せだった。

あたしとこうちゃんはね…。

また年が明けた。

少しケンカが増えたが、結婚記念日に花束をくれたりしていたので、あたしは安心しきっていた。

でもケンカは増える一方。

たいがいがスロットの事だった。

が…段々彼の様子がおかしくなった。

小さなケンカはいつもの事だけど、彼はあたしに向かって、「さやかなんか死ねばいいのに。あかんわ!まだ保険かけてないし…。」なんて言うようになった。(冗談ぽく)

「でもホントに死んだら泣くだろうけどね」とフォローは入れたつもりなんだろうけど、あたしはすごくショックだった。

そして9月…。

あたしは何気なく買い物に行き、時間潰しに、そこにあった占いに立ち寄った。

あたしは占いは信じる方じゃなかったんだけど、ケンカも増えたし、ほんに何となーく立ち寄ったんだ。


すると、占い師にこんな事を言われた。

「あなたの旦那さん、浮気してるわね。相手は…1人ね。」

まさかね…。と思ったけど、あたしはその夜、彼の携帯を見る事にしたんだ。

続く。