あたしたちは太一の両親に生活できなかった事を謝り、しばらくの間お世話になる事にした。


あたしも19歳になって身分証明書が欲しくなり、安いし愛媛にいる間に車の免許を取る事にした。

生まれて初めて一生懸命勉強した。

勉強なんて大嫌いで、5教科足しても100点いかないくらい勉強しなかったあたしが、初めて努力したと言えるくらい必死に勉強した。

おかげさまで全部1発でいけたので合宿じゃなかったけど1か月ほどで取れたような気がします。



その頃のあたしは精神的に落ち着いていて、お母さんによく電話で近況を知らせるようになった。

お母さんもあたしが連絡するようになって安心したらしい。

でもそれが良くなかった。

あたしはホームシックになってしまった。

お母さんに会いたくて会いたくてたまらなくなった。

太一にお願いをした。

『免許とれたら地元に帰りたい!!』

「さやちゃんが行きたいところならどこでも行くよドキドキ

とあっさりOK。

ホームシックに耐えられなくなったときも、

『さやちゃんママに今すぐ会いたい!!でも無理やからタイが代わりにママやって!!

「え゛汗…………………ママよ。」ってママ役をして甘えさせてくれた。←凄くキモかったw



太一はあたしのお願いにホントに即答でOKをくれる人だった。

それがあたしを更にワガママにさせていった。

今思えば、これがあたしの恋愛のベースになってんだよなぁ…。

言うこと聞いてくれない人とは長続きした事がないんだよね。

後にも先にも太一ほどあたしの扱いが上手く、あたしを満たしてくれた男はいなかった。






免許の講習も終わりかけの頃、母から朗報がきた。

父方の祖父母が阪神淡路大震災でボロボロになってた家を建て替え、そこに住んでいいと言ってくれてるらしい。

って言うか母は父の祖父母が大嫌いで、絶対一緒に住みたくないから矛先をこっちに向けてほしいっぽい感じだった。

その事を太一の両親に報告し、今度は帰ってこないようにと優しく言われた。

ホントに息子に甘いご両親だった。


あたしたちは荷物をまとめ、兵庫県へ飛んだ。

続く