その日の昼に龍からの電話で起こされた。

「もしもし?さやか?」

『何ー?まだ寝てるぅ…。』

「あぁ。ゴメン。今から友達と集まりたいんだけど家空けといてくれない?お願い!!」

『ゴメン寝不足なんだー。今日はお客さんとご飯食べるからあと数時間したら出るからもう少し寝かせてー。』

「わかった。寝といてな。」

明らかに声がうわずっていた。

そして焦っていた。

学校サボって友達と昼間に家なんて今までなかった。

サボっても昼は外で遊んで、あたしが仕事行ってる時間にしか来てなかったのに。

写真忘れたのに気づいたんだろうな。

あたしはナナちゃんとの写真を駅のコインロッカーに入れに行ってから再び眠りについた。

起きたら龍がいた。

薄目で彼の行動を観察。

ふふ…探してる探してる。

あたしのカバンの中やゴミ箱まで。

吹き出しそうなのを必死に堪えた。

何人も女いるならそのうちの1人にバレても構わないだろうに。

『んー…龍?来てたのー?友達はー?』

急に声かけられた龍は明らかにドキぃぃぃっ!!!とした反応だった。

「あっあぁ。なんか日数足りなくなるからやめとくって!!」

わかりやすいなコイツ。

『ならサボんないでまた今度にしたらよかったやん。』

「そう…なんだけど。あ、会いたくなって…。」

『そっかぁー。なら早く起こしてくれたら良かったのに。もう準備して出なあかんわ。』

「そっか。なんかごめんな。」

『ん?何が?』

「なんとなく。」

『こっちこそ予定入っててごめんね。ちょっと急ぐね。』

ホッとしたような表情。

まだキョロキョロとあれを探してる。

『じゃ行ってくるね。』

「頑張ってな。」


…………ホントはお客さんと予定なんてなかった。

非常階段で彼が出ていくのを待ってると話声が聞こえてきた。

ベランダで電話してるみたいだった。

よく聞き取れなかったけど、無かったとかバレてなさそう的な会話だったと思う。

早く家から写真を出して正解だった。

あたしのカバンまで開けて探すあたり、そんなに無くして困る大切な写真だったのか、どうしてもバレたくなかったのかの2択だ。

もうどっちでもよかった。

どうすればあたしが受けた傷以上に彼を傷つける事ができるのか…そればかりを考えていた。

いつまで経っても出てきそうにないのでマンションを後にした。

彼氏の1人を呼び出してご飯とセックス。

こんな日に他の人とするのは感じなくても快感だった。

苦痛と同時に癒しでもあった。

一番の快感は別れるときだった。

傷ついた顔を見るのが一番心をスカッとさせてくれた。

それは中毒になりそうなほど…
快感を与えてくれた。

続く