前を見て進んで
何も気づかずに進んで
落としたものにも
失くしたものにも
自分に足りないものにも
全部蓋をして
後ろ向きで歩いて
たとえそれで進めたとしても
もうどこを歩いているのか
わからなくなってしまう




後悔ばっかりの
ぐちゃぐちゃな
置き場所の中に
いろんなものを詰め込んで
解決したふりをしても
そこを開くたびに
詰め込んだもの全部
溢れ出して苦しくなる




カレンダーの日付に
その日見た空の様子に
学校の行事に
私はその全ての中に
君との思い出を
見つけてしまう




どれだけたくさんの
背中を追いかけても
どれだけたくさんの
言葉で惑わしても
誤魔化しきれないものが
両手を塞いでしまうから
目隠しができないんだ




みなければいい
しらなければいい
きかなければいい
いわなければいい



でも何も始まらない
終わることもない





逃げても逃げても
必死に走っているのに
辿り着く場所は
毎回同じで
そろそろ逃げることすら
億劫に感じてしまうよ




ここにはいちゃいけない
そう分かっているけれど
ここにいる理由が
わからないから
ここにいてもいい理由が
できちゃったんだ




ここにいれば
何かわかるかもしれない
何か起こるかもしれない




私が
忘れたのは
私を好きだと言った
君の声、体温、笑顔
その全部だけ




私が君を好きだと
いう気持ちは
ずっとあの頃のまま