フェラーリ、懐かしいモデナの町 | 思い出フロッピィ

思い出フロッピィ

過去投稿引っ越し
ヤフーブログ「平行法ステレオ3D立体写真」

フォロー及びアメンバー申請は、元からの知り合いと、当方が招待した方、オクのお客様のみとさせていただきます。
元からの知り合いの方は、元のハンネをお知らせください。

フェラーリの映画があるというので、早速観に行った。

フェラーリ創始者エンツォ・フェラーリの半生。


コロナ前に旅行に行って、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、パガーニのミュージアム巡りをしたモデナの町やその近郊の懐かしい景色が広がる。


一介のレーサーだったエンツォがいかに会社を立ち上げ、世界に知らぬ者無きスーパーカー会社に育て上げたのか、という話だと思ってわくわくしてたら、、


以下ネタバレ注意








中盤ずっとエンツォが不倫してるシーンが続いた。

奥さんには怒られて、不倫相手には子供を認知せよと責められ板挟み。

しかも奥さんにも不倫相手にも社員の若手レーサーにも八方モラハラ気味でふてぶてしい。

エンツォがこうなってしまったのも、嫡男が病死してしまって心を閉ざしているかららしいのだが、せめてテストレーサーが事故死した時は、泣いて悲しんでほしかったなぁ~。



不倫のシーンを我慢して見てたら、肝心要のレースのシーンが始まった頃うっかり眠くなってきてしまって困った。


レースのシーンはとにかく美しい。エンジン音の再現、流れるようなボディ、加速の暴力性、走る宝石としか言いようがない。


ただその走り自体が死のフラグである。

この時代の車はただただ速いだけで何の安全対策もない。

シートベルトも無ければ、エアロの概念すらない。

そもそも公道レースでレーサーが道順を教えられてないくだりがある。

当然柵もない。


なので路面のちょっとした障害で、簡単にポーイと宙を舞い、グシャっと潰れて叩きつけられる。路肩で見ていた野次馬も巻き添えに。


それでもエンツォはたいして悲しまず資金繰りの心配をしているように見える。

誰も見てない所で噛み殺したように男泣きするのかな、と思ったらそうでもなかった。



この時代のフェラーリはまだ中小企業で、日本で言ったら光岡や童夢みたいな規模のはず。

中小企業にとって社員は家族じゃないの。

もうちょっと大事にしたら。

走行中、接触を恐れてブレーキを踏んだドライバーを責めるシーンすらある。

そこは「お前が生きて帰って来た方が大事だ」と抱き締めたりして欲しい。その方がドライバーも「この社長の為に次は絶対勝とう」みたいに思うんじゃないか。


劇中、クラッシュからのドライバー死亡は冒頭と後半2度発生している。

レース前に遺書書かせるとかより、最初の事故で学んでもっと安全対策考えたらいいのに。




あと、フェラーリの映画みるやつはフェラーリ好きか、少なくともスーパーカー好きなんだから、不倫のシーンそんな長尺で要らないから、工場のシーンもっと多めにプリーズ。

あとライバルたるマセラティもどう強いのかもっと解説あればいいのに。