友人と食事に行き、ずっとヒーヒー笑いながら盛り上がっていた。
笑いすぎて、咀嚼が間に合わない程に。
友人がトイレに行き、ふと一息つくと、聞きたくもない隣の席の女グループの会話が耳に入ってきた。
それ伝達する必要あるか？っていうくらいだらだらしたつまんない近況報告と、彼氏の愚痴(のろけ)。
うわっ、楽しくなさそ。
友人同士のプライベートな会話なんだから、楽しくお喋りすれば良いのに～
余計なお世話か。
本人たちはこれが楽しいのかも知れないし。
…”オチ”のない話をする人がいる。
～でね、～でね、⋯でさぁー、⋯でさぁー、と、緩急がなく喋る奴。
別にそいつと喋りたくないんだけど、長縄飛びに入れられたみたいに中々抜けられず、そいつが喋り飽きた時、唐突にぱったり終了し、「は？」か「で？」って言いたくなるような。
しかも大抵、そいつの日常を日記みたいにだらだら追った内容で、聞き終わると時間損した気分になるし、返事というか「で？」や「は？」以外に相打ちの打ちようがないような話なのだ。
例えば
①「ああ～お菓子食べたいな。今日の朝食、パンにしようかご飯にしようか迷ったんだけど、パン食べたんだ。パンってやっぱ腹持ち悪いね。その後歩いたから、今もう小腹が空いてるの」
②「朝起きて～朝ごはん食べようと思って～何にしようか迷ったんだけど～パン食べて～で、着替えて～、家出て～、鍵閉めたかなって思いながら～駅まで歩いて～今お菓子食べたくって～」
①と②はなんの出来事もない同じ日常なんだけど、①は一応うっすらオチがあるから、とりあえず返事のしようがある文章になってるはず。
②はマジ救いがないっていうか、これにどう会話しろと。
最近気づいた。
そういう人の喋りを、会話、つまり言葉のキャッチボールだと思うから間違いだったんだな。
これは”喋りのラフスケッチ”とでもいうか、喋りながら考えをまとめてたって訳だ。メモしながら考えをまとめてるのと同じ要領で。
会話だと思い込んで返事をしなきゃと思う方が無粋だったんだ。
いやでも、相手がいる時はそういう状態に入る前に一言断れよ。