「あぁあ。
来ちまったか。」
昔通い詰めた喫茶店。
一人、紅茶と苺のケーキを前に、
はがきを片手にため息をつく。
目の前にあるのは、
同窓会の通知。
昔ながらに古風にはがきで来た同窓会のお誘いは、
なんと、4年と4ヶ月ぶり。
あっという間なのか、
長かったのか、
どちらにしても、自分も老けたよなと
感じさせる。
はぁ
また、はがきに目を落として
一つため息をつくと、
紅茶を一口。
あれ?
紅茶も少し薄くなったか?
ケーキの上の苺も数が少なくなった感じだしな。
仕方ない。
時の移り変わりだものと言いつつ、
変わり行くものを受け入れられない俺がいる。
あの時の気持ちは、
しっかりと宝箱に入れて鍵をかけたままだ。
あの人はあの人。
俺は俺。
そう心に言い聞かせて、
仕事に励んでみたつもりなのに、
ニュースキャスターとして、
輝かしくテレビに映るあなたを見るために、
甘く苦しくなるのは、
毎度のこと。
ずっと、隣で
肩組んで
仲良く笑ってたのに、
時の経過とともに、
あなたは今の俺なんておいて
どんどん 輝いていく。
「はぁ、仕方ない。
こいつらが発起人なら覚悟を込めて
いかなくちゃだしな。」
大学の近くのレストランの名前の下に書いてある
二宮 和也
松本 潤
という
二人連名の発起人の名前を見て、
俺は また盛大にため息をついた。
☆つづく☆
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