はぁ。
何だったんだ。あれ。
思いっきり 息を吐くと
わらわらわら。
体育館の陰で見ていた まぁくん。潤くん。翔さん。上田。
そして 智が
俺の方にあわてて向かってきて
取り囲む。
「大丈夫だったか。」
俺の腰に手を当てて 智が心配そうに聞いてくれる。
「うん。
なんか 勝手に謝られて
あんたのせいじゃないって言ったら
急に 嬉しそうになって 帰りやがった。
何だったの?あれ?」
本当、女子ってわかんねぇ。
首を傾げて みんなに聞くと。
潤くんが 話しだす。
「まなちゃんね。
とっても ニノが来ないことを気にしてたの。
自分は、直接いじめたわけじゃないけど
かなちゃんとか さなちゃんとかが
いやなこと言ったり したりするの見てたの辛かったみたい。
でも
僕には、
『私が 最初『あ、くま?』って聞いたから
『悪魔』ってあだ名になっちゃったんだわ。』
とか、
『二宮くん。私がいじめたって思ってないかしら。』
とか ずっと気にしてたの。
そんなことないよきっと。 って言ってたんだけど。
相当辛かったんじゃないかな。」
「はぁ?」
思わず腹が立って 潤くんを睨みつけちゃう。
「そんなこと 思ってたりするくらいなら
さっさと あいつらが そういうこと言ったりすんの
やめてくれたら いいんだよ。
自分じゃ何にもしないし
できなかったくせに
いい子ぶんじゃねぇよ。」
イラっとして 潤くんに 噛み付くように言葉を投げつけると
「ニノ。
潤くんに言っても仕方ないだろ?」
智がすっと 俺の前に手を差し出して 俺を止める。
かぁぁぁぁ。
頭に 一瞬にして、
血が上る。
「なんだよ!
智。
智まで、
あいつらの味方すんの?
俺があいつらに、どんだけ苦しめられてたか
知らなかったくせに。
そんな簡単に謝ったからって、
俺が苦しんでたの
すぐに消えるわけないじゃん。
あいつらにはあいつらの理屈があるかも知れねえけどさ。
結局、俺の気持ちなんて
後回しじゃねえか!
勝手にじぶんのきもちばっかり
俺に押しつけんじゃねえよ!」
俺は智の手を払いのけて、
体育館の裏から、
校舎に向かってはしりだした。
⭐︎つづく⭐︎
コメントは非公開です。