まだ、数回しか契りを交わしていない身体であるのに、


はねる


まう


うねる


よろこぶ


くねる


そして、とぶ。





まるで

そう。

パズルの破片が組み合わさったかのように、

俺のを飲み込み、

俺のを嵌める。


ああ、そうか。

ベターハーフというのは、

もともと一つの肉体が引きちぎられたから、

自分にぴったりと嵌まる

お互いの破片を追い求めるのであったよな。




頭の中の引き出しから

断片的な知識を拾いながらも、

これこそが、

俺の探し求めていた半身なのだと、

強く確信する。





「しょおちゃん。

愛してる。」



「雅紀。俺も。

愛してる。」






すでに

お互いの名と、

愛の言葉しか口にすることができない。




気持ち良いのに、

それ以上の結びつきが、

二人の全てを狂わせる。





何度果て、

何度高みに昇ったのだろう。



数え切れないほどの、

お互いの契りは、

俺らの結びつきをさらに強固にしていく。





「だめ。

もうだめ。

翔ちゃん。



もう死んじゃう。

殺して。

気持ちよくて、このまま

死んじゃう。」



雅紀が快楽の果てに、

俺の方に両手を伸ばす。





「いくときは一緒だ。


雅紀。



病める時も健やかなる時も、

悦びに溢れる時も、

苦しみに満ちる時も、

死が二人を分つまで、

ともにいることを誓う。


お前も誓えるか。」



「はい。翔ちゃん。

誓います。」




「じゃ、

一緒に逝くぞ。」




「あっぁぁぁ。

ああああぁぁぁ。」




雅紀の断末魔とともに、

俺の全てが雅紀の中で爆発する。




かたり。



雅紀の力が全て抜け、

気を失ったら雅紀がベッドへと沈み込むと、


俺もその上で、

ゆっくりと目を瞑った。













⭐︎つづく⭐︎








これくらいなら、

一般で。



というか、

一般でいろんな方に読んでいただきたい。






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