この前に 
STORY 44と45のあいだ (一般公開)
STORY 44.5 (アメンバー限定)
が、上がっています。

もしよろしければ読んでいただけると幸いです。






・・・



保志が、
杖のような白くひかる細い剣を
小さく丸く回しながら
こちらに向かってくる。


一瞬 警備ロボットが持っている警棒かと身構えたが
あれは 違う。
指揮棒だ。


「相葉。松本。
お前らは、
俺らの指揮に背く 反逆者だ。

この世の皆が、
私たち マエストロ の指揮に従う必要がある。
そうすれば素晴らしい世の中が生まれるのだ。

AIが指揮する未来が完全に予測する世界。
そんな世界こそ 未来にふさわしいのだ。

お前らみたいに
感情に振り回されたり 想定外の動きをするものは
排除する。」



俺らに 向けられた指揮棒は、
まるで新体操の競技のようにくるくるとリズミカルに回される。


指揮をしているだけではない
時折、ピカピカと規則的に光り
まるでその動きに引き込まれそうになる。


「ばか。あれを見るな。
あれは催眠術だ。」



鎖で縛られたまま、
松本さんが叫ぶ。



「くぅ。
卑怯だぞ。」



なんてことだ。
指揮棒を見ないと、その攻撃からやられるし
かといって、
その指揮棒を見ていれば、
催眠にかかって 保志に操られてしまうとは。




「くそ。
松本。
だからお前が邪魔なんだよ。

ここで放置して 餓死させるつもりだったが、
仕方ない。」




俺が催眠にかかるまいと
保志のその指揮の動きから目を逸らした時だった。






保志が操っていた指揮棒の先から金属が出てくる。



剣だ。
鋭い刃(やいば)はまるでニードルのように
何もかも突き刺してしまいそうに細い。


保志は
そのままフェンシングの攻撃のように
一歩大きく踏み込む。







「危ないっ。松本さんっ!」




叫んだ瞬間。







「この隙に逃げろっ。
相葉くん。

俺はどうなってもいい。
君だけは助かるんだ。」

松本さんが大きく俺に叫び返す。



「やっぱり うるさい。
松本。

お前から死ねぇぇぇっ。」




保志が、
松本さんにその剣を突き刺そうと
フェンシングのように大きく一歩を踏み込んだ。
















⭐︎つづく⭐︎







い。いま。
2024/05/28 16:51・・・


間に合った・・・
短くてごめんよ・・・

(大宮さんのそういう場面を書き込みすぎて
時間を見失った私。
しかし。楽しかった。
また描きたいぜ←おい)




続きはあした。


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