ごめーん。間違って1700に投稿してた。

もう書き終わってるよ〜。

慌てて今投稿します。





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「おやおや。

何突っ立ってるんですか。

面接にきてくださった相葉さんですよ。

智くんが連れてきてくださったんです。」


 



櫻井翔に連れられて、

奥の執務室らしきところまでくると、

直立不動のまま

黒いスーツ姿で待ち構えていた男が二人、

丁寧にお辞儀をする。





「はじめまして。

相葉雅紀さん。


私は、櫻井翔様の執事の松本潤と申します。」


「私は、秘書の保志 明浩(ほし あきひろ)です。

よろしくおねがいいたします。」



黒いサングラスこそかけていないが、

長身の男二人が、

腕を後ろに組んで立っている姿は、

ターミネーターのようだ。



このビルといい、

櫻井翔の登場といい、

この二人といい

映画のような異世界としか言いようがない。



感情と理性が振り回されるまま、

3人の男を前にソファに座る。






「相葉雅紀さんですね。」



「はい。」



櫻井翔が俺の目の前に座り、

手を組みながら俺の目を見て話しかける。




若手政治家No. 1であり、

国民人気No. 1の

あの櫻井翔が俺の目を見て話しかけてくるなど、

全くもってどうやれば想像できるといいのだろう。



その美しく整った顔立ちに

どぎまぎしながらも、答えると、




「あなたの素性は調べさせてもらいました。」



能面のような仏頂面を崩さずに

保志と名乗った秘書が俺に書類を差し出しながら、

話しかける。




「あなたは、ご両親もなく

お付き合いしている方もなく、

それだけでなく

これと言って親しいお友達もいらっしゃらない。


書籍や書物が好きなご様子で、

お一人の時間をこよなく愛する文筆家だと。


ある程度の執筆や、

ラジオやテレビの放送作家などもなさっている。


違いますでしょうか。」




むっ。



「そうですけど。

それがなにか?」


勝手にプライベートを暴かれ

心なしかむっとして、

答えると、



「おい。

その言い方は失礼だ。



ほんと、相葉さん申し訳ありません。

こいつは人間味のかけらもないので、

このような言い方しかできないもので。」




松本と名乗った執事が、

右手で保志を制し、

おれに笑顔をつくって話しだす。



といっても、

イケメンである松本の笑顔も相当な迫力である。



何を考えてるかわからない櫻井翔の仮面のような笑顔と、

俺を覗き込むような貼り付けた笑顔の執事の松本の迫力には、

俺の心を固まらせるだけだ。



「私たちは、

相葉さんの筆力と、その人間性を見込んで、

お願いがあるんです。」



相変わらず俺を真っ直ぐ見つめる保志。


俺に頭を下げる松本の横で、


櫻井翔は何を考えているかわからない

無味乾燥な笑みを浮かべて、

そこに座っていた。







⭐︎つづく⭐︎








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