​おいで 愛してるよ の巻






よくわからないまま、

始まった二回戦。


俺に溺れた雅紀を穿ちながら、

焦らすようにして聞き出せば、

どうやら相葉雅紀というのは仮の名で、

本当は本当の名前である真名(まな)を周りには知らせてはいけない高貴な貴族。



その素性を隠して、

趣味の探偵ごっこをする延長で、

スーパーアイドル「相葉雅紀」も演じていたが、


「私はあなたの全てを知っている」と

テレビ局のプロデューサーと、芸能事務所の所長に番組の途中で

素性を知られて、

身の代金目的で

誘拐され監禁されていたらしい。



なるほど、

それなら納得だわ。




そして、

雅紀が絶頂に達する寸前に 動きを止めて焦らしながら

そんなことを聞き出したり、

もっと、もっと

雅紀の身体にいろんなことを教えてあげたりして、


落ち着いたのは次の日の昼過ぎ。




そうそう。

一応、

俺の依頼人であり

刑事さんでもある 麗子に連絡をとってみる。




「影山っ、なにやってんのよ。

相葉さんの捜索。

捗ってんの?」



麗子の甲高い声がスマホ越しに部屋に響く。



スマホを耳から離して、

心配そうに見てる雅紀が俺にをかける。



「ねぇ?櫻井さん?

影山って?」


「ああ。俺、麗子のとこの宝生家に

執事の影山として、

出入りしてたから。」


こちらの声は聞かせないように

スマホを手のひらでおおって、

雅紀に説明すると、



「あのさ。

相葉雅紀さん 俺がちゃんと身柄を確保したから。


それよりさ・・・」




今度は、雅紀が見つかったことと、

雅紀が『貴族様』であることを麗子に説明する。





「え?

相葉雅紀様って、『御前様』なの?」



俺の説明を聞いた後、

麗子は絶句。


超絶お嬢様の宝生麗子も黙ってしまうくらい、

「貴族様」は、位の高いお方らしい。


「あ。私が、説明しましょう。」


貴族の風格で雅紀が手を差し出すので

雅紀に電話を代われば

雅紀が鷹揚と言い放つ。




「あ、宝生家の麗子さんか。

久しぶりだな。

相変わらず綺麗かな。

外見はお綺麗でも、中身の雑さは隠せないから

真のレディーとなるようこれからも頑張ってくれたまえ。

それよりだな。

事情は、そんなところだから。

あとは上手くやっておいてくれる?


宝生家なら、そのくらい簡単だよね。」



「は、は、はいっ。

承知いたしましたぁぁぁ。」



スマホ越しに聞こえてくる麗子の緊張しきった声。



ああ。ああ。

そのくらい、雅紀って、

すごい人だったんだ。



麗子の声がまだスマホから響く。



「御前様。

そちらの影山。いや櫻井は、御前様に失礼なことをしていないでしょうか?」



「くふふ。そんなことないよ。

彼は、私によくしてくださっている。


ね?櫻井さん?」



雅紀がこっちの方を見るから、


「おっしゃる通り。」



にっこりと微笑んで、

手渡されたスマホをぶちりと切った。





「さ、これで雑事は終わりました。

これから、どうします?

御前様?」



雅紀に問いかければ、

雅紀が優雅に笑う。



「そんなの決まってるじゃない。

ね?

影山?



また

アヴァンチュールはいかが?」



くふくふと嬉しそうに手を伸ばす雅紀に、

俺も手を差し伸べる。





「うん。雅紀。



おいで。愛してるよ。」




雅紀に手を伸ばせば、


「うん。

こんなこと俺に教えた責任は取ってね?

影山。

もう一生離さないでね♡」



そう言いながら、

雅紀が俺の胸に転がり込んだ、









⭐︎おしまい⭐︎










本日まで、

櫻井様御生誕記念として、

たくさんお話を投げ込ませていただきました。




完璧なパロディでしたが

いかがでしたでしょうか。




最後まで読んでくださり

ありがとうございます。







この後、

あとがきをかきますが、

読んでくださった感想を

いただけると

幸いです。





コメントは公開させていただきます。


(このあとのあとがきでの

コメントは非公開を予定しています。)





本当に読んでくださり

ありがとうございました。




そして

櫻井翔様

私たちにこんなに楽しいエンターテイメントを

提供していただき

本当にありがとうございます。


あなたにお会いできて

人生が豊かになりました。

心より感謝です♡