櫻井翔様

お誕生日おめでとうございます。


勝手な妄想ではありますが、

お話を奉納させていただきます。

 



​キャラメル・ソング



とんとんとん。


駅のホームにつづく階段を降りれば、

いつも見る

ミルクキャラメルのような綺麗な髪がさらさらと靡く。



朝、

登校の時、いつも見かけるきらりと美しい横顔。

着てる制服は、

おんなじ駅で降りる隣の高校の制服だってことなんて、そんなの調べなくてもわかってる。


でも

俺が知りたいのは、

そんなことじゃない。


君の名前。  

君の好きなもの。

君のことが知りたいのに、 

それはこのインターネット社会の押し寄せるような薄っぺらい情報は、 

全く役に立たないんだ。



ホームで電車を待つ間、

ずっと見ているスマホは何が映ってるんだろう。

そのスマホを見てる横顔が、

俺の方を見てくれたらいいのに。



いつもの電車を待つ君の

後ろから乗り込むなんて

とてももったいなくて。


いつものように、

君の横顔をこっそり盗み見ながら、

隣の乗り口から乗ると、

問題集に目を落として勉強をするふりをして、

君がスマホを見ながら、

にっこりと微笑むその姿を横目でずっと見てた。






そんな俺と君の関係に、

変化が起きたのは、

ある日の夕方。



家に帰るためにいつもの駅に降り立つと、

ホームのベンチの前で、

女子高校生に囲まれて困ってる君がいた。




「相葉くん。

相葉くん。

よしこと、付き合ってあげてよ。」


「そうよ。

よしこは、ずっと相葉くんのことが好きだったのよ。

付き合ってる人がいないんでしょ。

わかってるんだから。」


「ほら、よしこが勇気を出して、

告白したんだから。


ねぇ、

ちょっとぐらい付き合ってあげてもいいじゃないのよ。」



いつものキャラメル色の髪の可愛い彼に、

詰め寄る女子高校生と、

そのちょっと後ろでもじもじしてる女の子。


ああ。

「好きの押し売り」ってやつか。

俺も経験あるからわかるけど、

あれは本当に厄介な代物だ。

自分が好きだから、自分がこう思うから、

相手がそれに合わせてくれて当たり前だとおもうその考え。

ああいうのが、わけわかんねぇおばさんやら、クレーマーやら、くそばばぁとかになるんだろうな。

ほんと、「女友達の友情」とか、

美しい言葉で正当化してんだろうが、

自分の気持ちを満足させようとする醜い行動に

かちんとスイッチが入って思わず体が動いてしまう。




がしっ。



「なぁ。相葉。

待ったか?」


さっき、目の前のこいつらによって、

名前のわかったキャラメル色の君の名前を大きな声で呼び、

ほっそい相葉くんの手を引っ掴む。



「え?」


あまりのことに言葉が出ない君の次の言葉に被せるように、

くるりと向かって、

女どもに言い放つ。



「あ、ごめんな。

雅紀、俺と先約あるんだ。

悪いけど、俺と行くから。

じゃあな。」





相葉くんの手を握ったまま、

走り出せば、

最初はびっくりしてた相葉くんも、

俺が助けようとしてることがわかったのか、

一緒に逃げ出してくれる。



ホームの階段を駆け上り

そのまんま改札を出て、

商店街に走り込むと、

誰もこないのを見届けて、サーバーの裏の暗がりの引き摺り込む。



「はぁはぁはぁ。」


「はぁ、これで追いかけてこないか。」



2人で、建物の壁にもたれて、

息を整えようとして、

顔を見合わせてにっこり笑う。



「ほんと、災難だったな。

相葉くん。


あの様子だと、

お前、家の近くの駅までバレてるし、

この後、お前の家までついてくるつもりだったぞ。


これからも、気をつけろ。」



あ。

逃げる間

ずっと繋いでた手。


名残惜しいが、

その手をゆっくり離していく。




「ごめん。

出過ぎた真似だったな。


それじゃ、俺行くから。

気をつけて帰れよ。」



先にスーパーの裏の路地から出ようとすれば、


ぎゅ。


今度は、

雅紀が俺の手首を掴み、

縋るようにして問いかける。




「あ、あの。


ありがとうございます。


お、お名前を教えてもらえますか…」




「櫻井。

櫻井翔。」




名前を告げた後も、

相葉くんが俺の手首を掴む手は、

緩まらない。    



「どうした。相葉くん?」


ずっと、俺の手首を掴んだまま、

俯いていた相葉くんが、


きっと


顔をあげ、

俺の目を見つめる。




「あの。


櫻井くん。



助けてもらって、こんなこと言うのは

厚かましいと思うんだけど…。




お、俺とお友達になってくださいっ。

よろしくお願いしますっ。」




差し出された大きな手を、

また、ゆっくりと握りなおす。





「こ、こちらこそ。

よろこんで。


じゃさ。

もしよかったらさ。


そこの店で、

お茶しない?


あの女の子たちが、探しにくるかもしれないからさ。」



「うん。

助けてもらったお礼に、

俺が奢らせて。」



「だめだよ。

お友達になるんだから、

俺がおごるよ。」



「なにそれ。

くふふ。」




手を繋ぎながら、

カフェまで歩いていくだけで、

さっきまでとは全く違い

俺たちを取り巻く空気が、

あまくきらきらとときめく。 



この日から、2人のキャラメルのようにあまくとろけるような日々がはじまった。










⭐︎おしまい⭐︎








甘くて、

とろけてて、

幸せなんだけど、

お互いを思いやる男子高校生のような

仲の良さ。


櫻葉さんの美しさや、

良さは

そこにあるのではないかと

常々思っております。





そして、

それは櫻井翔様という方が

織りなしていくものであることには

間違いはありません。



櫻井翔様の、

幅の広さ、キャバの大きさ。

万人の多様性を理解し、

それを受け入れ、

そして

その一人一人に応じた接遇ができる

品の良さと、人柄の良さ。


自分の周りの人を守り抜くという

覚悟と漢気。


博識多才でありながらも

それをひけらかさず、

なおかつ

弛まぬ努力を続ける

その心意気。



野心家であるように見える一面は、

それは全て他人を守るためのこと。

人を守るためには、

自分が傷ついて盾になるという

人には見せないその覚悟、



弱き優しいものを守り、

悪きものをくじく

その正義感。



すべてがすべて、

尊敬しております。



貴方が嵐でよかった。

嵐の櫻井翔。

唯一無二の存在であることを

心より名誉に思い、

そして

そのファンであることに

誇りを持っていくことに

喜びを感じております。




これからも、

これからも

櫻井翔様らしく

ご活躍してくださることを

心より願うとともに、

心身ともに安寧であるよう

お祈りいたします。




あらためて、

生まれてきてくださり

私たちの前に姿をあらわしていただき

ありがとうございます。







読んでくださりありがとうございます。


今回の記事のコメントは公開します。