うう。
じりりりりり。
うっせぇ。目覚ましの音。
くそっ。あたまいて。
腰 がちがちっ。
そう思いながら、
シーツから身を起こすと、
紛れもなく朝。
また、朝がやってきた。
昨夜は散々だった。
いや、この頃、ずっとそうだ。
社では馬鹿上司に八つ当たりされて、
クライアントからは、クレームの嵐。
回ってきた電話をとれば、罵詈雑言。
なんだ。
なんだよ。
なんだっていうんだ?
元はと言えば、
馬鹿な最上層のトップが起こした不祥事。
それなのに、
現在、
八方塞がり。
四面楚歌で、フルボッコ。
煮えくりかえる腹を中に隠して、
にっこりと笑って応対すりゃ、
にやにやしてて誠意がないなど、
真面目に答えりゃ、
用意された答えを読んでるだけだの、
聞かれる質問に、
うん。うん。うなずきゃ、
あんた、聞いてんの?馬鹿にしてんの?
などと、
叩かれまくる。
いやいや、
馬鹿にしてんのは、
あんただよ。
俺にも、
そして自分にも、
その 振り上げた拳をぶん回しては、
自分で傷つける。
そして
勝手に怒っておいて
振り上げた拳の下し場所さえ
自分でわからず、
自分で自分を傷つける。
そして、
自分でやっておいたくせに
自分は傷ついたなどと
訴えられたら、
もう、なにもかも言わんや だ。
ほんと
集団ヒステリーってのはこういうのをいうのかね。
悪いことをしたから 叩いていい。
自分のイライラを、
そこにぶつけることができるんだ なんていう
勝手な大義名分作って
こちとらを巻き込むんじゃねぇ。
対応に追われ、
へとへとになって 眠りについても、
不安という黒い闇が俺に引っ付いて、
安眠は来ない。
そして。
疲れも取れぬまま。
今日も、一日が始まっていく。
「おはよ。雅紀。」
ベッドから起き上がって
リビングのソファでぼうっとしてたら
「翔ちゃん。おはよ。
はい。」
雅紀が、グラスにスムージーを持ってくる。
「ごめん。
あまり飲みたくない。
珈琲でも、淹れるわ。」
朝はあまり食べる習慣はない。
それを、
ずっと一緒に暮らしてる雅紀は知ってるはずだ。
「くふふ。今日は飲んできなさい。
きっと、いいことが起こるよ。」
雅紀の言葉は、魔法の言葉。
つられて、
手にした緑色のどろどろの液体を口にする。
「あ、うま。
これ、なに。」
「くふふ。内緒。
雅紀くん特製 スペシャルドリンク♡」
にこ。
首を傾げて、
雅紀が笑いかける。
「あのね。翔ちゃん。
人は、それぞれ、
自分の好きなように、
人の言葉や行動を切り取って、
『自分の正義』でジャッジしたくなるものだけど。
翔ちゃんの振る舞いを、
見てる人は見てる。
わかってる人はわかってる。
期待と信頼は、いままでの行動の積み重ね。
そう言ってたのは、
翔ちゃんでしょ。」
「ま、な。」
重い頭を上げて、
雅紀の方を向けば、
ぺろり。
雅紀の舌が、俺の口端についた
スムージーを舐めとる。
「Day by Day.
日々は変わってくよ。
おんなじ日なんて二度とこない。
そして、
そのことで
化学反応を起こして、人の思いも変化してくよ。」
「うん。」
雅紀の目の前の笑顔は、俺のビタミン。
すこしずつ、
じわりと 疲れた身体に効いてくる。
「だからね。
ずっと俺と一緒に 一日、一日、
明日を迎えに行こう。
どうせやらなくちゃいけないのなら、
仏頂面でいやいや、やったって、
笑顔でやったって、
おんなじだから。
そしたら、笑顔でやった方が、
効果は遥かに高いよね。
ね。Smile up!」
俺と雅紀はおんなじ会社。
なんなら、雅紀は営業で、
きっと、自分も苦しくて、
寝られない日が続いてるのに。
雅紀の方を見上げれば、
雅紀が俺の口端を両方の人差し指で、
くっと
引き上げ、俺の顔に無理やり笑顔を作る。
そして
雅紀は
その百倍も輝くような笑顔で、
俺の前で 太陽みたいに笑った。
⭐︎おしまい⭐︎
おはようございますっ。
昨日の夜にあげた記事は
暗かったので下げました。
読んでくれた方
いいねをくれたかた。
ありがとうございます。
私ができること。
私がしたいこと。
それは皆さんに
お話を読んでもらって
笑顔 になってもらうことだっ!
ということで
勝手に
Smile Up PROJECT
一話完結で
書いて欲しいネタ。
書いて欲しい曲
元気になれるお話が
あれば
書きますから
なんでも言ってね。
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