嵐    キミの夢を見ていた




THE DIGITALIAN  収録曲。
YouTubeがないですが、
名曲なので、みなさんご存知かと…。


今回は完璧なプロットもいただきましたので、
それに合わせて書かせていただきます!




















「雅紀。

忘れないでね。

キミの声は絶対聞こえてるから。
どんなとこにいても、
どんなことがあっても。
僕が必ず、守るから。

だからさ。
雅紀。
僕のお嫁さんになって。」



忘れないよ。
忘れるはずがないじゃん。
胸を焦がしたこの言葉。
小さい頃から、
俺を支えてくれるおまじない。


 
相変わらず俺は
こんな高校生になっても
翔ちゃんがこうやって迎えに来てくれる夢を見てるし、
ずっと信じてる。





それは、
小さい時のガーデンパーティ。
2人で手を繋いで、
大人の目を隠れて薔薇園でかくれんぼ。

その時、
翔ちゃんが、
僕に囁いてくれた言葉なんだ。





相葉建設の社長の息子の僕と、
櫻井商事の社長の息子の翔ちゃん。
ずっと、小さい頃から僕と翔ちゃんのうちは仲良くしてたのに。






ある日、
ぷつんと翔ちゃんが消えた。








「ねぇ。お父さん。
なんで翔ちゃんは来ないの?」


お父さんも目を落とす。

「それがさ。
櫻井商事が、外資系からM&Aにあったんだ。
その後、櫻井の家ごとどこかへ行ってしまって。」





よくわからないけど。
なんとなく、
翔ちゃんのうちに悪いことが起きたのはわかる。

でも。
翔ちゃんも、翔ちゃんのお父さんも、お母さんも生きてるのはわかる。






「それならさ。
僕が翔ちゃんと翔ちゃんのパパとママを探してあげる。
それならいいでしょ。
お父さんも、
翔ちゃんのお家を助けてくれるでしょ?」


「雅紀。お前。」

お父さんは驚いた顔。



「だってさ。翔ちゃんは泣いている僕にいつも
『雅紀は笑って。僕が守ってあげるから。』って言ってくれたもの。
今度は世界のどっかでもし翔ちゃんが震えてたら、
僕が見つけて強く抱きしめてあげる番だよ。」





にっこりと笑った僕に、
お父さんも
「そうだな。雅紀。
任せたぞ。」
にっこりと微笑んだ。












そしてあれから十数年。
やっと見つけたんだ。僕。


翔ちゃんに会える喜びとともに、





ここ。
「死夜我零学園」の前。




「あ、ありがと。ここからは1人で行くから。」
ここまでリムジンで送ってくれた心配そうな運転手の風間を追い返して、
ゆっくりと校門まで歩いていったら。
金髪、ピアス。長ランの下に赤いTシャツに木刀抱えた怖そうなお兄さん。






「おう。
どこのおぼっちゃまか知らないけど。
ここをどこだと思ってるんだい。

ここは
地獄の一丁目と言われる 死夜我零学園だぜ。
おぼっちゃまが来るところじゃねえよ。」

顔を上げて
こっちを見た瞬間。
その時はやってくる。




「わぁ。翔ちゃん。
会いたかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

夢にまで見た翔ちゃんに、
僕は思いっきり抱きついた。















「で、翔。
その隣に引っついてんの。何?」



ここはなんて部屋なのかな?
煙草の煙でもうもうとしたとこ。
てか、ここ、高校だよね。
なんで、みんな髭とか生やして怖そうな顔してるのかな?


「わかんねぇ。斗真。
転校生だと思うんだけど。
会った瞬間、引っついてきた。」


金髪オールバックの斗真って呼ばれたお兄さんがこっち見るけれど、
気にしなぁい。
だって、これは僕の翔ちゃんだからね。




「おい。うちの高校の番張ってる櫻井さんに
そんなにくっつくな。
鬱陶しいんだよ。テメェ。」


この子は後輩なのかな。
きつい目で、やっぱり金髪つんつん頭。
絶対、
僕のこと睨んでるよね。
なんでだろう。




「そんなに、張り切るな。上田。
世間知らずのおぼっちゃまだ。
さっさとその辺に打ち捨ててくるから、
待ってろ。」



んん?

ってことは、僕が誰かわからないの?


「ねぇ。翔ちゃんっ。
僕だよ、雅紀。

相葉雅紀。

僕のこと覚えてるでしょ。」




「はぁ⤴︎ 

覚えてるわけねぇだろ。
こんないいところのお坊ちゃん。
俺とどんな関係があるっていうんだ。」



う。
うるる。
うるるるる。


涙が、
涙が溢れてきてまえが見えなくなっちゃう。

そんな、
僕のこと覚えてないなんて。


僕はずっと覚えていたのに。


「翔ちゃんのばかぁぁぁぁ。」

「あ、この馬鹿雅紀っ。」

ちって舌打ちした声が聞こえたけど、
無視だ。無視。

僕はずっと翔ちゃんのことを思っていたのに。
翔ちゃんは、僕のこと忘れていたなんてぇぇぇぇぇぇ。


涙で目の前が真っ白になって、
視界不良になったまま、
廊下を突っ走ると 


どん

あれ?誰かにぶつかった。



「おうおう。
この小峠様にぶつかるとは
いい度胸してんな。」


へ?
顔を見上げれば今度はスキンヘッドの人だ。
それにしても、
ここの人なんで、年齢不詳な感じの高校生なのぉ。


「ご、ごめんなさい。」


慌てて謝っても
目の前の怖い人は舌なめずりしてにやにやする。


「ふぅん。
悪いと思ってんなら、
その体で返してもらおうかな。

かわいい顔してんじゃん。」


僕をぎゅっと抱きしめて、
僕の顎を持って自分の方に向ける。



「やだ、
やだ。やだっ。

僕、ファースキスの相手、
決まってるもん。」




僕の初めては翔ちゃん。
僕の全部を
翔ちゃんにあげるために
ずっと守ってきたんだから。


「へへ。そんなこと言うなよ。
俺に夢中になっちまえば、
そんな奴のことなんてすぐに忘れちまうぜ。」



やだ。いやぁぁっ。
暴れても。
このタコみたいな人がくっついてくる。
なんでこんな細っこちいのに力があるの。


無理やりキスされそうになり、

「いやぁぁぁ。」
思わず大きな声を出した時だった。


「おい。
お前。
誰のものに手を出そうとしてるんだぁ?」


低音ボイスが後ろから響く。

「え?翔ちゃん?」


翔ちゃんの声がした瞬間、
このタコハゲさんが、
いきなり気をつけをする。




「さ、櫻井さん。
失礼しました。
こいつが櫻井さんのものだと知らず、
さ、どうぞ。どうぞ。」

付け届けのように翔ちゃんに渡される僕。

翔ちゃんも当たり前のように僕を抱いて、
小峠さんを冷たく睨みつける。

「小峠、
これは俺んだからな。
今後、こいつに手を出す奴がいたら、
どうなるかわからないからな。
みんなにちゃんと伝えておけっ。」


「は、はぁぁぁっいっ。」


まるで、漫画の人みたいに小峠さんは慌てて向こうに逃げていく。



「しょ、翔ちゃぁん。
僕のこと覚えていてくれたんじゃん。」

ぎゅ。
翔ちゃんに巻きつくと、
翔ちゃんが赤い顔をしてそっぽを向きながら
答える。


「俺なんかと知り合いってわかれば、
雅紀が迷惑するだろ。

なにしろ
俺はこの辺の学校では、
名のしれたヤンキーで嫌われ者だからな。」



そんなのどうでもいいのに。


「お前、ここに転校してくるんだろ?
そしたら、仕方ない。
俺が面倒見てやるから、
俺から離れるんじゃねぇぞ。
わかったか?」


「はーい。」

くふふ。
早速翔ちゃんの腕に腕を絡ませる。




そして今日から
「死夜我零学園」での僕の生活が始まった。






⭐︎おしまい⭐︎










あぁ。一話完結だとこれが限界。



本当はリクエストしてくださった方。
もっとプロットがあったんです。

是非是非。
ここからは
みなさんが妄想してみてくださいね♡