ぼくのかずくんは、
もちもちしてて 
もふもふしてて
しろくて
ふわふわしててかわいい。

「まぁくん。」
かずくんがぼくをよぶこえは、
あまくて
おんぷが、さいごにとびはねちゃうくらいあかるい。

かずくんが、
ほかのひとをよぶときは、
なんかちがうんだ。

うまくいえないけど、

なんか、
すこし かなしいひびきだったり、
てれくさそうなかんじだったり、
「わかってくれなくていいし」ってかんじの
すこしすねたかんじがしたりするんだけど。

ぼくのときだけはちがう。
まっすぐに、かわいくよんでくれるんだ。


くふふ。

だから、
ぼくも、ぜったいかずを守るって決めてるの。

だってさ。



ぼくたちは、双子として
風間ぽんのところの、やまかぜ園にやって来たから、
ぼくがお兄ちゃんで
かずくんが弟だからね。


かわいい弟なんだから
あたりまえでしょ。




そういえば、

ここの学校に
転校する前、
なんかクラスのやつに
「おまえたち施設の子なんだろ?
親がいなくてかわいそうだな。」
って言われたことがあったの。


ぼく、よく意味がわかんなくて

「親がいないとかわいそうなの?
ぼく、親がいなくても、
やまかぜ園の風間ぽんと趣里さんがいるし、
和がいるから、
すごく幸せだよ。」

って答えたら、

「このやろう、
生意気だ。」

って、
なんかわからないまま、
その子が掴みかかってきて。

大事な
和をまもりたかったから、
その子を逆につきとばして
泣かせちゃったら、
先生に怒られたの。


その時に、
和に
「ああいうやつは、
まぁくんがうらやましくて
ちょっかい出してるだけだから、
相手にするな。」
って、すごくおこられて。

そのあと
和が、

「きらわれるのはおれだけでいいから。
おれは、きらわれても大丈夫だから、
まぁくんの分もきらわれてやる。」
なんて、
言うから、

そっちの方が、
かなしくなって泣いちゃった。


そのときに決めたんだ。

ぼくが、和をまもるって。


たよりないおにいちゃんだけど、
和の方がずっとかっこいいし、
ずっとかわいいけど、

ぼくが、
この和のえがおをいっしょうまもるってきめたんだ。






でもさ。
このごろ。
ぼく、なんかおかしなかんじなの。



転校したあたらしい学校で
ぼくたちは、
「櫻井雅紀」と「櫻井和也」に名前が変わって、
「ふたごのてんこうせい」として
ぼくは、1組、
和は、2組に入ったんだけど。

そしたら、
みんなおんなのこたちがさわいでるの。



「2組の櫻井くんってかわいいっ。」

「お兄ちゃんとちがうよね。
あたまいいし、やさしそう。」

「雅紀くんは、
かっこよくてスポーツできるけど、
和也くんは、おとなしそうでかわいいんだよね。」



むかっ。

なんだよ。
それ。

和のことなんにもしらないくせに。

和のこと、
かわいいって言っていいのはおれだけなんだから。
和をまもるのは、
ぼくだけなんだから。



といっても、
クラスが違うから、
いっしょにべんきょうできなくて、
かずのかおも、みられない。


それがかなしくて
和のことばっかり
かんがえて、
先生がいってることとか
よけい きかなくなって
おべんきょうがわけわかんないことになっちゃうの。




きーんこーんかーんこーん



そして、
やっとめんどくさいじゅぎょうが
おわった。


ほうかご、
智先生のところにいくために
2組にいけば、
やっぱり

和がおんなのこたちにかこまれてる。

「櫻井くんのおうちってどこ?」
「いっしょにかえろ?」
「櫻井くんって、どんなおんなのこが好き?」

おんなのこにかこまれて、
にこにことしてるのも
ゆるせないっ。


「和っ。かえるよ!」

ちょっときつく声をかけたら、

「まぁくんっ🎶」

それこそ、
おんぷがいっぱいついたかんじで、
ぼくのなまえをよんで、
ぼくのかおをみたしゅんかん、
ぱぁぁぁぁぁぁっと
お花がひらいたようにえがおがこぼれる。


ふふん。

ほらみろ。

やっぱり、かずくんはぼくのものなんだから。


がっこうを出たら
もう夕方。

おひさまがななめに
ぼくらをてらして
まっかなひかりが目につきささってまぶしいくらい。


あったりまえのように、
かずくんの手をにぎると
かずくんの
みみは
夕日にてらされたのか、まっかっか。





くふふ。
かわいいなぁ。

ぱく。

おもわずかずくんの耳を
おいしそうで ぱっくりと食べちゃったら、


「ばか。
なにするんだよ。」

むっとするのもかわいいっ。


「くふふ。
おいしそうだったんだもん。
いいじゃん。」

にっこりとわらったら、
和が

「ひとのきもしらないで。
まったく。」

くちびるをとがらせたあと、
ぷいっとむこうをむいちゃった。


「ねぇ。かず。」

みをのりだして
和のかおをのぞきこんだら、
和がこまったような顔になってる。


「なによ。まぁくん。」

「ぼくが、いっしょう
まもってあげるからね。

だから、
へんなおんなのことかとなかよくしちゃだめだよ?」



まじめにいったのに、

「それはこっちのせりふ。
まぁくん。

いっしょう、
ちゃんとおれのそばにいろよ。

やくそくだからな。」

ちゅ。

夕日に照らされてまっかなあっつい顔して、
ぼくのほっぺたに
ちゅってした。




⭐︎おしまい⭐︎





だらだらと書いてしまいました。
パパを呼ばないで
にのあい双子サイドです。


にのちゃんの
お誕生日の話が
書きたかったのに。


お誕生日のお話を書けなかったのは、
この双子ちゃんの誕生日が
設定上
12月24日に
なっているからでした。


現在のお二人の状態はこんな感じで
いろいろ認識には差があるようです。








ほんと、
最後まで読んでくださり
ありがとうございます。


また
本編で会いましょう♡