「おはよ。」

「おはようっ。」

「Morning!」



江成くんに、さっくん。
澤部くんに、英二くん。
それに
きょもに 高知くん。
Joshuaに ラウール。

クラスのみんなが口々に挨拶しながら集まってくる。


「おはよ。」「おはようございます。」


目黒くんと 阿部ちゃんは お話しながら、
どっちかっていったら
翔ちゃんの近くを歩いてる。

そうだよね。
目黒くんはサッカー部だし
阿部ちゃんは 翔ちゃんのこと尊敬してるっていってたしね。

僕のお兄ちゃん 翔ちゃんは やっぱりすごい人なんだよね。



にこにこしながら翔ちゃんの方を見て
ニノと一緒に歩いていたら、
ニノが僕の方を向いて聞いてくれる。


「なんかあったの?まぁくん。
今日ご機嫌じゃん。」


くふふ。
ニノにはいっちゃおうかな?




「あのね、僕 翔ちゃんにね。
翔ちゃんのこと好きって言えたの。」



「ふぅん。そうか。」



あれ?
ニノはなぜか複雑そうな顔。


喜んでくれると思ったのにな。



そしてニノはまた 
僕に真面目な顔で聞く。



「で、お兄ちゃんはどう答えたんだ。お前に。」




「え?」



あれ?
僕。翔ちゃんに好きっていったけど。
翔ちゃんは僕に好きっていってない。


もしかして
これって僕だけが翔ちゃんのこと好きなの?




僕は急に不安になった。








⭐︎つづく⭐︎












もしよかったら読み返してみてください。


翔ちゃん。
雅紀くんに向かって
一度も 好きと言葉にしていません。


それは 雅紀くん。
困っちゃうよね。








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