私が初めてタイ古式マッサージの店に入ったのが、船橋の本町にあったニューリラワディだった。たまたま通りがかった時にタイマッサージのお店を見つけ、しかもその店の前に若くて可愛らしい女性が携帯で話していた。私は初めてタイ古式マッサージなるものを意識した瞬間であり、ここからタイ古式にどハマりする今に至るまでの歴史的な(大げさ)出会いであった。


ニューリラワディはビルの2階にあり、その隣のビルの4階には、ブアルアンという店があり、ママさんは同じで嬢達も両店を行き来していた。

ニューリラワディの場所には今はペッリラワディと言う店が、ブアルアンの場所には今はナナスパと言う店があり、今も続いているが両店とも違うオーナーだと思われる。


ニューリラワディは当時神田等にもグループ店があり、暫くして市川にもウアンファと言う店を立ち上げた。

ウアンファを立ち上げる直前、ブアルアンにて施術を受けているとき、ママさんと客が会話しているのが聞こえた。

ママが客に、「今度市川にも新店作る。そこの新しいママを紹介してあげる。」と言って嬢を呼ぶ声と、その新たなママさんの可愛い声がした。客が「若くて可愛いじゃないか!」とビックリする声が聞こえて、施術中の私は気になってしょうがなかった。


もちろん、ウアンファが立ち上げると同時に店に行き、そこでまるで日本人のような、若くて小柄で可愛いママであるナナさんに出会った。日本語も完璧で何度か通ったが、ママは力が弱いからとマッサージはほとんどやらず、店の若い嬢達に任せていた。


しかしニューリラワディ、ブアルアン、ウアンファ等のグループ店はある日突然一斉に閉店してしまう。


後編へ続く