2013.6月に作った自由律俳句(改訂版) | 短律系詩人 句句句のQ

短律系詩人 句句句のQ

俳句、短歌、川柳、都々逸
短律と呼ばれる詩を書いたりしてます。
コントや なんちゃって落語も書きます。詩的に。

「逃げた婚期が加速している」
「闇を闇で封じ込める」
「拾えなかったボケが川の向こう」
『噛みきった舌が嘘をつく』
「枯らす手を愛す」
「明けない夜に閉じ込められている」
「殺した手が水をすくう」のほうがいいのかな?
「素足で地球を踏む」
「婚期の逃げ足に追いつけない」
「死を避けてホルモン注射の痛み」
「子を売ってパサパサの飯」
「こじらせて人生が終わった」
「ギャフンと言おうとして舌を噛んだ」
「歌詞も音程も違っている」
「盲の猫の爪が長い」
「私の死んだ日桜満開」
「マシンガンに撃たれたい夜がある」
「スプーンで食べないからだ」
「月さえ僕を照らさない」
「心が息をしていない」
「不幸を願う柏手が冴えて響いている」
「こちら変態こちら変態応答願います」
「黒ずんだ絶望が死んだザリガニの匂い」
「誰もいない海に雨が降る」
「放射線量を測りに行く足にペディキュア」
「家族が起きだす音がしてまた夜が来ない」
「サラリーマンのコスプレして会社に行っている」
「妊婦が乗って女性専用車両が冷たくなった」
「誰もいないとこでお世辞を言っている」
「言葉のナイフで樽から飛び出す」
「今夜もsex on the beach を注文できずカルアミルク飲む」
「喪主の手にメリケンサック」
「地獄にも墓」
「過去に生きて彼女が歳をとらない」
「女に愛されず女になる」
「読めない漢字の人と付き合っている」
「イイオンナ抱いてモヒートがまずい」
「キレるところじゃなかった」
「ほぼ水といってもいいカルピスの薄さ」
「種田山頭火養成ギブスつけたまま寝ている」
「獏が夢を食べて吐いた」
「俺の前ではみんなS」
「夏の扉が開かない」
「病院の待合室にテンションの高い男」
「名言を噛んだ」
「帰宅した父から硝煙反応」
「みんなと結婚してあげる」
「ケセラセラで死んだ」
「愛されたいわたしの綿棒が黒い」
「レンジの中で腐っていた」
「押してダメなら爆破」
「ロマンスの神様も去年死にました」
「人生を下手投げ」
「着くまでに予習するはずだった」
「誰も手をつけないハート型のクッキーがある」
「シャワーが出るほうへひねってしまった」
「CDを冷やしているのか」
「虜になっちゃいそうと言う声の虜」
「足でドッチボールのコートを描こうとして折れた」
「テレビのリモコン見つからず新聞を読む」
「降る雨に鳴らされている」
「綾鷹を選べない舌がある」
「無理してヒップホップ聴く」
「絶対零度より冷たい瞳で見られた」
「イケてる奴につけられた変なアダ名」
「ライダースーツを着てバイクの免許がない」
「ラムネ玉ごと飲んだ」
「心に咲いた花が枯れた」
「ご先祖様のため息が聞こえた」
「食べ終えてからおしぼりに気づいた」
「虫歯を気合で治そうとしている」
「ゴメンで済む社会にして警察をなくします」
「玄関にやたらシーサーがある」
「カップラーメンにミネラルウォーター入れるのか」
「鼻毛だけ切るつもりだった」
「好きになってくれる人を好きになりたい」
「身の丈にあって泣いている」
「良いこと言って聞かれてなかった」
「必ず死ぬ人にサヨナラ伝えにいく」
「孤独が巷にあふれている」
「お詫びのしるしが詫びてない」
「安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる」
「テコの原理で告白されないかなぁ」
「また定休日に行ってしまった」
「親に似たところばかり嫌われている」
「ショック療法で死んだ」
「疫病神が青ざめている」
「物心まだついていない」
「撮られてホラー」