駄文
※これは私の妄想です
「おい、何聴いてんだ?」
言葉とほぼ同時に人の耳からイヤホンを外す
「ちょっ!?、返して」
この甘えん坊は暴君にして俺の恋人
「なに聴いてんだよって、人のこと無視して…」
あからさまに拗ねる姿を以前なら何に怒ってるんだろうと思ったけど今はもう
「これ、最近聴いて良かったから好きで聴いてるんだ」
そう言って彼の耳にイヤホンを近付ける
「うん?」
彼は耳にイヤホンを入れると静かに聴き始めた
「確かにいいんじゃん」
視線が合う
それだけのことなのに未だに俺はこの人の顔を直視することができない
「でしょ、声もよくて…ぇうっあ、」
視線反らした俺の顔を掴んで自分の方に向けたかと思えば話の途中で唇を重ねてくる
口腔内が舌で犯されて
俺は簡単にこの人に堕ちる
「なにすんだよ…」
離れた瞬間出せた言葉に
不機嫌そうな顔をして
「おまえが好きとか良いとかオレ以外のこと褒めてるのが悪い」
…
この人本当に子供だ
こんなことですらヤキモチ妬くなんてどうかしてる
「…あんたの声のが好きだよ」
こんな一言に笑顔になるヤキモチ妬きのコイツに
俺は多分一生囚われたままなんだ