妄想の妄想。書きたい欲のままに | 徒然なまま

徒然なまま

腐女子なやつが気ままに愚痴やら萌えやら死にたがりな内容をツラツラ書いているブログです。好き BL漫画(ねこ田米蔵さん)や(夏目イサクさん)若手俳優。舞台観劇が趣味 基本ミーハーで絡みは苦手です。以上

駄文
自己満足用
おかしなところも多々ある
消化するのに書いてるだけなので。








ルームシェアハウス



その日はいつにもなくイライラしていた
そのせいか
口笛
聴こえてくる鼻歌がいつも以上にムカついた

「なぁ、おい、止めろよそれ」
その声に不機嫌になったのがわかる顔で見上げた
「なにが?ってかなんでそんな喧嘩腰?」
「前から言ってるのに止めないからだろ五月蝿いんだよお前の鼻歌」
「はぁ?そんなでかく歌ってるわけでもないのに何がうるさいだよ」
「兎に角耳障りだからやんな」
「やんなって、気付いたら出てるんだからそっちが我慢しろよ」
「他人の迷惑になってんだから治せよ」
「お前以外迷惑だって言ってこないんだけど」
「言いたくても言えないんだろうよ」
「お前が神経質過ぎるだけなんだよ」
「は?お前が悪いのになんで俺が神経質ってことになるの?歌わないだけでいい話だろ」
「だから!無意識なんでこれ、ピアノで弾くメロディーとか考えてると出ちゃうもんなの」
「話になんねぇ」
「こっちのセリフだけどそれ」
「あぁ、もう、わかったわ、なら殴らせろよムカつくから」
「ますます意味わかんねし、なんなんおまえマジで」
本当になんであんなにむしゃくしゃしてたのか分からない
でもあの日は酷くムカついたんだ

「止めれないんだろだって、なら殴らせろよお前の面見てると腹立つ」

「はぁ????、俺、鼻歌歌っただけで殴られるとか無理なんだけど、頭おかしいだろお前」
ごちゃごちゃ言い返してるのを無視して殴ろうと構えた時だった

「はーーーーーーい!!!そこまで!!!」

背の高い男が2人の間に入る
彼はここの管理人で彼らのまとめ役でもある

「…、すみません」
「どうしたの今日?やけに突っかかりに行ってたけど」
「いえ、別に」
「別にじゃねーだろ、人に絡んで来やがったくせに」
「もう、君もそれ以上言わない、ほら、やめる、ね」
「おれ、マジでただの被害者ですからね」
「わかった、わかったから、2人ともこれ食べて
落ち着いて、ね、わかった」
パピコを半分にわけ1つづつ2人に渡す

「ありがとうございます」
受けとる彼をじーっと見ている
「なに?こっち見ないでもらえる?」
「見てねえよ」
「見てただろうよ」
「ちょっ!だからなんでそう君らはすぐにそうなるのダメだってば」
「今のはあいつが」
「俺はただ、いちゃもんつけた奴が謝るモノだと思っただけですよ」
「あ"?謝るわけないだろ、悪いのは鼻歌がうるさいお前なんだから」
「うん!よし!部屋!部屋に2人とも戻れ!!!しばらく頭冷やして!ネ」

それぞれの身体を押して部屋に強制的に戻していく

「はぁ~いざこざは勘弁だよ。。仲良くやってほしいんだけどな」
ソファーに体を預けてため息をつく
そこに
「あっ、おはよー何してるんです?」 

「おはよう、いや、さっきまで大変だったんだよ」
事の話を彼に告げる
「あの二人なんであんなに仲悪いんですか?」
「僕も知らないけど来たときから仲が悪かったみたい」
「そうなんですね、まぁボクも好かれてませんけどあせる、この前も何観てるのか知りたくて聞いたらしつこいって怒られてしまった」
「あぁ、彼は1人でいるのが好きだしあまり語るタイプじゃないからね」
「なのにここいるの不思議です、それこそ独り暮らしでいいじゃないですか?」
「そーだね、でもここにいるんだよ。彼はここに来たんだ」
「?なにか知ってるんですか?」
「うん?ううん。みんながなんでここに来たか僕は何も知らないよ」
真剣な顔で話を聞いてる彼の頭をくしゃっとして
ソファーから立ち上がる
「じゃ!僕も部屋行くわ、なんか朝から体力使いすぎた気力も(笑)」
「あっはい!ゆっくりしてください、お昼はパスタ作るんですが良かったら!」
「えっ?いいの??ありがとう~出来たら呼んで」
「はい!もちろんですじゃあ!」
部屋に戻っていくのを見送って
「美味しいの作るぞ」
台所へ向かう

入れ違いに
ガチャ
玄関を開けて入ってくる男
「ただいま~」
朝帰りをした男は酒の匂いがまだほのかにしていた
自身の部屋へは行かず
一直線に腐れ縁でもある男の部屋に入る
「なぁ!ーーー」
「うぁ?!?なになになになに」
部屋のベッドでモヤモヤしたまま過ごしてた彼は突然部屋に流れ込んできたそいつを認識する
「またかよ」
「またとか言うな!!」
「フラれる度人のとこ来んなよ」
「そんな冷たいこというなよーーー、おれ死んじゃう」
「あーはいはいはい、じゃあなにがいい?」
「うーん、盛大に泣けるやつ」
「泣けるやつ??ったく、どうせなに弾いても泣くだろうよ」
ブツブツ言いながらもピアノの前に座り
リクエストに答え弾き始める

「うぁぁぁぁ」
ピアノの旋律と共にこだましていく泣き声

彼がフラれるのはここへ来て既に4回目
そしてこの慰めを聞くのも4回目である

ピアノを弾きながら考えていた
(あいつこれには文句言わないんだよな)

ピアノの演奏が止まると
大声で泣いていた男は
ケロッとした顔を見せていた

「やっぱりお前のピアノ最高」
「そう?ありがとう」
「心が癒されるって感じ」
「癒された?」
「…でもまだつらい」
「ヨシヨシ」
頭を撫でるフリをして
座り込んでる彼の腕を取り
「今日はここまで、悪いけど部屋戻って残りは自分で慰めてください」
自身の部屋から出ていかせる
「?えっ?お前なに?今日、お前もなんかあったの?」
「いいから、いいから、気にすんな!戻ってゆっくりしとけ」
また入ってこようとした彼を
しっしっと
追い返した

「どうしたんだろ」
呟きつつ自身の部屋に入ろうとした彼を

「あの!、あの!」
後ろから声をかけてきたのは絶賛パスタ作成中の彼
「ボク今、お昼にって、パスタ作ってるんで!良かったらあなたも食べませんか?」

「えっ、いいの?。食べたい」
「もちろんです!ボクオリジナルなんで楽しみにしててください」
食事する人が増えた喜びにニヤケてしまう

「嬉しそうだね」
「はい!」
勢いよく
元気な返事に
痛みでいっぱいだった心がほんの少し和らいだ気がした
「ありがとう」
「?、いえ、1人分も2人分も3人分も対して変わりませんし多い方がボクは嬉しいので」
「そう、じゃ出来るの楽しみにしてるね」
手を降って部屋に戻る




照れ
妄想の止め方ってあるのかな