私は嫌なことを言われたり喧嘩腰でこられるとその相手を無視する人間なのですが、相手はそんな私にさらに腹をたてる一方なのです。
黙り決め込んで一切口をひらかないでいたら言われたのは「おい‼くちなし女!!黙ってねぇーでなんか言えよ。」でした。
そして同時に殴られました。
その日を境にその人はくちなし女~とわざと言うようになり私はその人とあまり関わらなくなっていき
小学生高学年になった時には無関係に近い存在になりました。
初めて仲良くしてくれた人だったのに。
でも黙りしたくなるようなことを先にいったのは向こうだったのです。
中学生になったらなったで今度は猿のようにキーキー五月蝿い連中しかおらずあることがきっかけになりその日を境に私は菌扱いを受けるようになりました。
消ゴムのカスを投げつけられる日々。
なにが楽しいのかセロテープで作った玉を私に当てては喜んでいる連中。
夏の日に教室に入ってきたセミを捕まえた男子が私のもとに来て食べろと躊躇せずに口元まで差し出した。
友達と名乗る人達には火星人と呼ばれクラスメートにはブタと呼ばれクダラナイことをしてくる連中は私を名前で呼ばなかった。
だから私は無言を貫いた。無視することが一番楽だから。関わることなど一切せずに無視する。それだけ。その場にいるだけの日々。

終わりの見えない日々だった。
しかし私はさまざまな出会いを繰り返して
私を私として見てくれる人達に出会い名前を呼んでもらえている。
私を変わり者だからといって悪意の名をつけ呼ぶものは今はいない。