あなたの時間が止まってからもう六年がたちました。
あなたの周りにはいつも笑顔がありました。
いつも男女問わずあなたの周りに人がいた。
ある日あなたはお腹が痛いと言って倒れて病院へ運ばれた
後日私たちに教えられたのは
彼が盲腸だったと言うことだった
けれど彼の本当の病気は小児癌だった
彼は幾度となく退院と入院を繰り返した
卒業式
出れないかもしれなかった彼が私たちと一緒に卒業した
車椅子に乗って
彼はあの頃にはもう自分の病気を知っていたのだろう
それでも彼は常に笑顔だった
私は彼とただのクラスメイトだった
そんな私でも
彼の顔もあの笑顔も今でも忘れてはいない
そして今も彼の周りには昔からの友達が
変わらないままそばにいる
年を取らない彼
そのことが
今
私たちを繋いでいる
きっと何十年たっても