「暑いですね~」が挨拶代わりになるような連日の猛暑に、外を出歩く
人もまばらのようです。
本日の季節のアルバムは、乗鞍岳(のりくらだけ)の東麓1200~1800m
に広がる豊かな自然がある乗鞍高原の植物をお届けしますので、「涼」を
感じながらご覧ください。
▼ ヤナギラン(柳蘭)アカバナ科
▼ ノリウツギ(糊空木)アジサイ科 紫陽花よりも遅れて咲きます。
名前の由来は、和紙を漉くための糊を作ったことからだそうです。
▼ ハクサンイチゲ(白山一華)キンポウゲ科 日本固有種
高山植物の代表格
▼ シナノキンバイ(信濃金梅) キンポウゲ科 高山植物
▼ カラマツソウ(落葉松草) キンポウゲ科 日本固有種
▼ キバナヤマオダマキ(黄花山苧環) キンポウゲ科
ヤマオダマキの黄花種
◆ 進化の過程で 光合成をやめた不思議な植物
▼ ギンリョウソウ(銀竜草・別名:ユウレイソウ・幽霊草) ツツジ科
菌従属栄養植物:生きるために必要な栄養を光合成に代わって、共生
する菌に依存する植物
・色素がないために、体全体が透けた白色をしています。
▼ 自らは、菌類に栄養を与えずに菌類から栄養を横取りして生きる、実に
巧妙で洗練された生き方です。ベニタケ科の菌から栄養を取っています。
森がないと生きていけない植物です。
▼ ↓下の写真は、ギンリョウソウの果実で、白い球状の中に小さい種子が、
5000個ほど入っています。
▼ 中の種子が熟すと実を食べにくる「モリチャバネゴキブリ」という
森の中に住むゴキブリに種子を運ばせて、消化できない種子を散布して
もらい生存範囲を拡大するという合理的な厚かましい生き方をしています。