



【①】ワー キャー ワー …

波の喧騒の中にこだまする子供達の声 カーッとてり付ける太陽
ジリジリと肌を焼く感触
今日は祐奈と海沿いにあるジャンボ海水プールにやってきた
2人で端から波が出てくる大きなプールに浸かっているのだけど、世間は夏休みだけあってイモの子を洗うような賑わいだ
祐奈は漂流していた浮き輪を捕まえて、ちゃっかりプカプカと浮かんでいる
セ『なんだ、そのおまるみたいな浮き輪』
祐奈『いいじゃない、少しだけ借りたら係の人に届けるんだから』
僕はプイッとして見せる祐奈の乗った浮き輪の白鳥の顔の部分を掴んで波の発生場所に向かっていく
ザブーン ザブー-ン



波が徐々に大きくなってきた
ワーーーッッ…

キャァァアアア……
ザッバァァァンン…


波しぶきを浴びて祐奈も奇声を上げ楽しそうだ
そうした表情を見つめながら、しかし時々水中で触れる祐奈のスベスベ膚が僕をそうした気分から徐々に遠ざけつつあった
この夏休みに入ってからというもの毎日肌を合わせてきた僕たちには条件反射というものが備わってきている
僕は後ろから祐奈の浮き輪に寄り添うように近づき耳許で
『…ゆうな…』
その時のトーンで呟いた
祐奈はピクッとして静かになり僕は外した浮き輪を近くにいた係の人に渡すと今度はひと気の少ない日陰のはじっこの場所へと移動した
仲好さげに抱き合うように浮かんでいるカップルが何組か見える程度で空気が違う
僕はキョロキョロと辺りを見渡し、祐奈と気づかれていないことを確認して、一番角っこの辺りで正面から抱き合った
胸元に大きな切れ込みのある白い編み込みのワンピースの水着は肌に密着するようなデザインが刺激的だ
すぐにプールから上がれない状態に…が反応してくる
祐奈のおなかにその部分が当たると目付きがいつものモードに変わってきてニヤニヤニタニタと見つめてくる
そのイタズラっぽい目付きのまま水中を小さな手が移動してきて水着の脇から*べり込んできた
今夏、そうしたことは二人の間で日常化してきているので少し手慣れてきているようだった
とにかく小さな手に握り締められたのだ

