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【一】コンサート会場の近くにある小さな公園でゆかと待ち合わせた。
ファンと出くわさないかという不安はあったが、曇り空に少し冷たい風も吹いており、公園にはひとっこ一人見当たらなかった。
(屋内にでも避難しているか、、、)
ひゅーーっ…

砂場からほのかに渇いた砂が巻き上がり風と共に頬をかすめる
小さな枯れ葉が目の前を転がっていく
ほどなく遠方に、ワンピースにカーディガンを羽織ったひとりの細身な女性が近付いてくるのが見えた
その一見OL風なひとかげは、ウェーブのかかった長い髪をたたえており、地味に見えてその風景の中では独特の存在感を放っていた
(由加だ…)
僕の中に少し浮き立つような気持ちが沸き上がり、心拍数が上昇するのを感じる
ジワリと汗が滲んできた
その白いかげは鉄棒を背にして立っている僕の前まで来て止まった
あげた表情は笑顔かと思いきや怪訝な顔を向けている
ゆか『…あの』
セ『セイジだよ…

』ゆか『ほんとに?』
セ『うん……
』少し表情が緩んだがまだ警戒心が見える
セ『こんちは…』
ゆか『こんにちは…』
ようやくニコッとはにかんで笑って見せた
ゆか『セイチャンかぁ…ほんとにセイチャン?
』セ『ウン…』
ゆか『…じゃあ…ついてきて。。。

』セ『え
…OK』そう言うと由加は走り出した
ジグザグに曲線を描きながら公園の敷地内を走っていく
何だろうと理由もわからないままについていく
そうしてまた鉄棒の前に戻ってきて止まった
ハァハァハァハァ…
ゆか『…
…わかった?』セ『…

えっ?』ゆか『じゃあ、もう一回』
タッタッタッ
また走り出す
ついていく…
ひ~、、、しかしついていくうちに走り方に一定の法則性があることがわかってきた
また鉄棒の前で止まる
ハァハァハァ……
ゆか『ハァハァ…
わかった?』セ『うん…
……Sだ』
ゆか『そう
正解っっ』由加が嬉しそうに笑った


続